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執筆者の写真Dancing Shigeko

海外ドラマ『ライ・トウ・ミー 嘘は真実を語る』第7話 二つの隠し事の裏にあるもの

 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 面白い、実に面白い。


 今回は海外ドラマ『ライ・トウ・ミー 嘘は真実を語る』第7話を紹介します!


 前回感想→こちら

[内容]

#7 欲望と大義

 カルは友人のブキャナンから頼まれてリボコア製薬会社の開発した薬プライオックスの情報を流出させて、偽薬を作らせて患者を死に至らせている犯人を突き止める調査に協力していた。そして薬の情報を流出させた人物を特定するのだったが。。

 一方、ジリアンはイエメンで現地軍に大麻保持が理由で捕まったマーカスとニコールを救出するためにイエメン大使との交渉に参加していた。二人とも救出させようと交渉に臨むジリアンだったが、当局の人たちは優先づけをしている様子を見せるのだった。。


[感想]

 表面上の事件解決の裏に何かが潜んでいると感じる一話。

<薬情報の流出と人質救出作戦>

・犯人探しだと思いきや

 カルはブキャナンに頼まれた通り、薬の情報を売った人物特定に動く。三人の容疑者が上がり、三人まとめてインタビューを進めるカル。その中でひっかけクイズを出して、見事に犯人を炙り出す。

 偽薬のせいで、患者の死亡事故が発生していることを伝えると、そもそもプライオックス自体に問題がある、と犯人が言い出す。単なる犯人探しかと思いきや、実は薬の臨床データを改竄している疑惑が出てきて、その真相を探るためにカルが動いていくという流れ。

 この二段構えの展開、そしてその真相に近づくためにブキャナンとの関係に傷が入るような事態になるという展開がカルにとっては辛いものだったのではなかろうかと感じた。

・単なる人質救出と思いきや

 ジリアンは助け出して欲しいというマーカスとニコールのビデオメッセージを見て、違和感を覚える。そして当局が何かを隠していることを見破っていく。ニコールを優先的に救い出したいと考えていることが明らかになっていく。交渉ではなく、まずは身内がついている嘘を見破っていくという流れが興味深い。さらにその嘘をついていた理由が、いかにもアメリカらしいという印象。と同時に諜報員というのはどこにでも潜んでいるものなのだと知って、改めてアメリカの恐ろしさを感じる。

 一体アメリカはいろんなところに諜報員を送り込んで何をしたいのか。そして彼女が諜報員だと知って、最初のマーカスとの会話に納得。道理て落ち着いていたわけだと思う。

 大使との交渉だけではなく、当局の嘘を見破って、事件解決につなげていくという展開にテンポの良さを感じた。


<友情とメンツ>

・メンツを重んじるイエメン大使

 マーカスとニコール救出のためにイエメン大使との交渉に立ち会うジリアン。行動科学者的な存在のジリアンが交渉でどう役立つのか。そんなことを思っていると、交渉は最後に入ってきた男とさせてくれという。なぜなら、彼こそが本物の大使で先に入ってきて話し出した男は偽大使だからだという。

 イエメン(イスラム教徒?)は偉い人が一番最後に入ってくる、といった行動を捉えての判断。宗教によって、身分の違いの扱われ方に特徴があるというのが興味深かった。

・カルの友人ブキャナン

 今回は表情が険しいブキャナンの登場。どう見ても怒っているようにしか見えないこの男性がカルの友人だという。どこかで一緒に仕事をしていたらしく、二人は親しく話をし合っている。しかしどうしてもブキャナンの眉間に寄ったシワがある表情を見ていると、カルと親しくしているようには見えない。どこか嘘というか、無理をしているというか、社交辞令っぽく見えてしまう。

 それだけに最後、カルがブキャナンを罠にはめて真相を暴いた後のブキャナンのセリフが意外であり、相変わらず本心っぽく聞こえない結末だった。

 表情というのは相手に与える印象を決めてしまうものだと感じてしまう存在だった。

<砂漠と病院> ・イエメンにて

 マーカスとニコールはイエメンの砂漠の中を車で走っている。そこでマーカスが嬉しそうにカバンからこんなものを手に入れたと大麻を取り出す。ところがその直後くらいに2台ほど車が迫ってくる。ニコールはすぐにそれをしまいなさい、というのにマーカスは聞かず。そして車から降りてきた武装兵たちに早々に囲まれてしまう。マーカスの持っていたものが大麻だと分かり、二人を拘束する。

 砂漠の中でのハプニング。ニコールは黙っていなさいと何度もいうのにマーカスがうるさく騒ぎ立てている。大麻などというものを持っていたにもかかわらず、何が起きているのか、考えようとする平和な発想に疑問を感じずにはいられない。

 それにしてもイエメンというのは、普通に車を走らせているだけで武装兵に捕まる場所なのだろうか。恐ろしい。

・病室で苦しむ男

 病室の中で治療をうけている男性がいる。その様子を見ながらカルは仕事の話を聞いている。プライオックスという新薬の情報が悪用されて、偽薬が出回っていると。その偽薬を接種した患者が死亡しているという。そんな会話を病院の中でしている。

 こちらは薄暗い感じ。病院というのはどうしてもそういうイメージが出てしまう。どこの病院だったのだろうか。

 

 カルとジリアン二人の調査能力の高さが際立つ一話だった。


 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



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