こんにちは、Dancing Shigekoです!
予告が気になって鑑賞してきた。
今回は映画『沈黙の艦隊』を紹介します!
[基本情報]
原作:かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』
監督:吉野耕平
脚本:高井光
音楽:池頼広
主題歌:Ado『DIGNITY』
プロデューサー:松橋真三 大沢たかお 千田幸子 浦部宣滋
製作:Amazon Studios
制作プロダクション:CREDEUS
協力:防衛省・海上自衛隊
配給:東宝
[登場人物]
海江田四郎:大沢たかお
原子力潜水艦”シーバット”の艦長。
深町洋:玉木宏
海上自衛隊ディーゼル潜水艦”たつなみ”の艦長。海江田が指揮を執る潜水艦に乗ったことがある。
[内容]
海江田が最新鋭の原子力潜水艦シーバットに乗り込み、作戦外行動を始める。その意図は一体何なのか。なぜ突如として彼は「独立国ヤマト」の建国を宣言したのか。彼を止めるために深町が向かうのだった。
[感想]
沈黙の艦隊の劇場版。海江田の反乱を描く作品。
・見せ場はどこだった?
朝4:00からラグビーW杯日本対サモア戦を鑑賞していたことが影響して、突如眠気に襲われること多々。肝心の立ち上がりの海中航行中でのアクシデントと、終盤第七艦隊との緊迫した場面はかなり意識が途切れ途切れ。
そんな状況の中、記憶に残ったのは海江田の表情。いつも不敵な笑みを浮かべている感じで何を考えているのかが分からない。そして帽子を目深かに被っている。その視線がますます、何を考えているのか、分からない。不気味だったなぁ。それでいて、結構、絵になっていると感じた。
肝心の見せ場、という点では魚雷を発射した場面か、それともモーツァルトの第一楽章から最終楽章へと曲を変えていって、海江田がその度に指示を与えて、静かに潜水艦が行動をしていた場面だろうか。
海江田の感情を殺したその表情ゆえに緊迫感というよりも、不気味さがどうしても先行してしまった印象が残る。
・主題歌が光る
個人的に一番印象的だったのは、エンディングに流れたAdo『DIGNITY』。予告編で気になっていたのも、この曲のサビの部分がかなりインパクトが強い。さらに演奏しているのがB’zと知って納得。
音を伸ばしながら、音程を一オクターブくらい上げているサビ、声量の安定感、そして最後の
高音で聴かせる「揺るぎないその命」の部分はぞくっとするものがあった。
この曲を音響設備の整ったところで聞くことができるだけでも劇場に見に行った甲斐はあったと思う。
・潜水艦に乗り込む人たち
劇中出てきたセリフ。「一度出航したら、2ヶ月くらい外を見られず密閉空間。周りは海という潜水艦に乗り込んでいく人たちというのは、どういう心境なのだろうか」とか「海に沈んでいく潜水艦に乗って出航していく仲間たちを見送る時、どんな言葉をかけたらいいのか、どんな心境なのか」と言ったものがあった。
潜水艦に乗り込むことは、船舶とはだいぶニュアンスが違うのを感じる。
一般民の感覚からすると、潜水艦やロケットなど、決して乗り込むことのできない乗り物に乗る人たちというのは、特別な(どちらかと言えば、充実しているというプラスな)感情を持っているものだと思っていたけれど、どうもそうではなさそうな感じに見えたのが、この作品での発見だったと思う。
原作を読んでみようと思うきっかけを得る作品だった。
鑑賞日:2023年9月29日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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