こんにちは、Dancing Shigekoです!
IMAXで鑑賞!
今回は映画『天気の子』を紹介します!
[基本情報]
監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠
製作:市川南
川口典孝
製作総指揮:古澤佳寛
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS『愛にできることはまだあるかい』
『グランドエスケープ』
『風たちの声』
『祝祭』
『大丈夫』
撮影:津田涼介
編集:新海誠
制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作会社:『天気の子』製作委員会
配給:東宝
上映時間:114分
[登場人物]
森嶋帆高:醍醐虎汰朗
離島を家出した高校生16歳。東京に出てくるが生活が苦しくなっていき、フェリーで助けてくれた須賀のところで働くようになる。
未成年が家出していて、その子を雇うと場合によっては誘拐扱いになると言うことを本人が意識していない。自力で頑張ろうとする意識がよく見える。
天野陽菜:森七菜
お祈りをすると特定の広さを晴れにすることができる。もうすぐ18歳になる。弟と二人暮らし。
チキンラーメンとポテトチップスを料理に使う様子が印象的だった。
天野凪:吉柳咲良
陽菜の弟。小学6年生。女の子にモテる。
年齢の割にしっかりしている。見た目がどうしても『ヒカルの碁』に登場する塔矢アキラを連想させる。
須賀圭介:小栗旬
ライター、帆高をフェリーで助ける。
娘と家出少年とを天秤にかけることになり、娘を選ぶ。そのことに少なからず後ろめたさを感じているところに優しさが伝わってくる。
須賀夏美:本田翼
圭介の姪。帆高には圭介の愛人と勘違いされる。圭介の仕事を手伝っている。
帆高を乗せてバイクを疾走させる腕前が圧巻。
[内容]
森嶋帆高は家出して東京に上京していた。雨が続く東京で生活に困り、ファーストフード店に居座っているとバイトの店員からハンバーガーを差し出される。天野陽菜との出会いだった。
その後、帆高はスカウトマンに連れられている陽菜を見かけ助け出す。その際に以前拾っていた銃を発砲し、のちに警察に追われることになる。
帆高は陽菜が100%晴れ女だと知って、なんとか仕事をと考えて、お天気サービスを提案。一緒に仕事を始める。お天気サービスの仕事が軌道に乗ってきていたが、陽菜が疲れている感じがわかり、しばらくお天気サービスを止めようとしていた時、警察が帆高を探しにくるのだった。
[感想]
天気を操る少女と彼女に恋をした少年の物語。
<100%晴れ女と家出少年>
・天気を操ることを仕事にする
家出してなかなか仕事を見つけられない帆高。高校生だったらコンビニのバイトくらいは見つかりそうなのに、と思ってしまうけれど、そういう仕事を求めていたわけではないということだろうか。
そして頼った須賀はライター。夏美と一緒にインタビューに回って、その時に録音したものを文字起こしする仕事をするようになる。いろんなネタを探しては、インタビューに回っていく。それを記事にしたらいいんだよ、という圭介のスタンスには驚かされる。
そんな中、偶然見かけたスカウトに引っ張られて嫌がっている陽菜を助け出したことがきっかけに帆高の生活は一変。彼女の力を知って、それを仕事にしようと思う。なんでも商売にできる世の中というのはすごい。東京で雨が降り続いていたのも、その仕事が成立した理由ではあるのだろう。
晴れ間っていいよね、っていうセリフが何度も聞こえてきたけれど、人は太陽の日差しと共に生活をしているのだと感じさせる内容だった。
・自らの命を犠牲に
晴れにするたびに、体が透明になっていくと陽菜は言う。そして、豪雨をなんとかしようと、最後のお祈りをして、とうとう消えてしまう。人柱となってしまう展開。
このまま終わってしまうのかと思ったら、ここからが帆高の奮闘。なんとか彼女を連れ戻そうと四ツ谷の廃ビルを目指していく。警察からは、銃を使った事実から事情聴取のために追われていて、捕まったと思ったら逃げ出して、さらに追われる、というメチャクチャな展開になっていった感もあるけれど、大事な人を助けるために直線的に向かっていく様子、それこそが若さだなと感じずにはいられない。
そして人を動かす力があると感じる展開だった。
<未成年者の扱い>
・実は中学生の陽菜
帆高は陽菜がもうすぐ18歳になる年上だと思っていた。ところが、警察に知らされた事実は15歳の中学生。義務教育を受けていないということを知らされる。
そうと知らず、ずっと「陽菜さん」と呼び続けていた帆高。彼女が15歳だと知っても思いは変わらず、それまでに培ってきた思いを本人にぶつけたくて、必死になる。
そんな高校生の恋愛を描いているこの作品。印象的だったのは、世の中は未成年だけで生活していることや、夜中の街中散策などでは警察から声がけされるのだという部分。ホテルに泊まるにも身分証明書を求められ、逃げ込んだホテルは実はラブホテルという。そのことに気づいていなさそうな二人の純心さに、また青春だなぁと感じてしまう。
<雨降り続く東京>
・東京都内を走る
この作品の舞台は東京。四ツ谷にある廃ビルが一つ重要な役割。屋上にある稲荷神社が全ての始まり。
作中、東京ではずっと雨が降り続いている。夏の間、ずっと雨が降っていて、その雨を一時的に止ませることで、みんなから注目されていく陽菜。
しかし晴れの後にはゲリラ豪雨。この作品の頃はまだゲリラ豪雨という表現が使われていたのが印象的。今では線状降水帯という表現の方が主流になっていると思うと、言葉も時ともに変化していっているのを感じる。
過去最悪の豪雨で東京が水没していく展開は、国内ドラマ『日本沈没』にも通じるものがあり、東京が改めて、水没しやすい場所なのを感じた。雨が降り続いたら危険なのかもしれない。
・帆高の出身地は?
東京で散々騒ぎを起こした帆高は保護観察のみになり、実家に戻る。その道路の様子などが、先日鑑賞した『秒速5センチメートル』の種子島に似ていると感じてしまう。途中、島から出たかったという言葉もあったし、もしかしたら帆高は種子島出身の子なのかしれない、って感じた。実際のところはどこか分からないけれど、少しばかり繋がりのようなものを感じて面白い。
雨降り続ける東京にいても幸せは訪れると思わせる作品だった。
鑑賞日:2022年10月2日
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