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執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『僕のワンダフル・ライフ』犬も楽じゃない!

更新日:2024年7月22日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 この続編もすぐに鑑賞したい。


 今回は映画『僕のワンダフル・ライフ』を紹介します!

[基本情報]

 原題:A Dog's Purpose

 監督:ラッセ・ハルストレム

 脚本:W・ブルース・キャメロン

    キャスリン・ミション

    オードリー・ウェルズ

    マヤ・フォーブス

    ウォーリー・ウォロダースキー

 原作:W・ブルース・キャメロン『野良犬トビーの愛すべき転生』

 製作:ギャヴィン・ボローン

 製作総指揮:アラン・C・ボロンクィスト

       マーク・スーリアン

       ローラ・ファイファー

 ナレーター:ジョシュ・ギャッド

 音楽:レイチェル・ポートマン

 撮影:テリー・ステイシー

 編集:ロバート・レイトン

 製作会社:アンブリン・エンターテイメント

      リライアンス・エンターテイメント

      ウォールデン・メディア

      バリア・エンターテイメント

 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

 上映時間:98分


[登場人物]

ベイリー/バディ/ティノ/エリー:ジョシュ・ギャッド

 野良犬から誰かに拾われて、飼い犬になる。天命を全うする度に生まれ変わるが魂(記憶)は変わらない。

 犬は人の考えることを理解していないことを解られてくれる。

イーサン:デニス・クエイド(大人)/K・J・アパ(10代)/ブライス・カイザー(少年)

 ベイリーの飼い主。農業学校に入ったタイミングで実家に置いていく。

 本当に犬が好きなんだと言うのが伝わってくる。

ハンナ:ペギー・リプトン(大人)/ブリット・ロバートソン(10代)

 イーサンとフェスティバルで出会う。

 射的を黙々と続けて、どんどん倒していく腕前が印象的。

カルロス:ジョン・オーティス

 シカゴ警察。エリーの飼い主。どこか孤独。

 あまり成果を上げるタイプに見えないにも関わらず、エリーのおかげで成果をどんどん残して表彰されていくのが面白い。

マヤ:カービー・ハウエル=バプティスト

 ティノの飼い主。学生。エリーを通じて彼氏ができ、結婚する。

 何か食べたくなってきたと言って出てくる料理が、いかにもアメリカンと言う印象で面白い。


[内容]

 1匹の野良犬がいた。保健所に連れていかれるが抜け出す。そして偶然、イーサンに拾われる。ベイリーと名付けられ、それからイーサンに飼われて生活。いつも一緒に行動していたが、イーサンが高校卒業して農業学校にあったのを機に別れしまうのだった…


[感想]

 犬視点の作品。

<犬生の目的を探る>

・イーサンとの出会い

 まず出だしに登場する野良犬。保健所のような場所に連れて行かれる。檻に入れられたものの、看守が鍵をかけ忘れて逃げ出す。ところが逃げ出すなり、今度はギャングのような輩に捕まる。いい値段で売れるかもよ、と連れされる。

 そこで運が向いてきたのが、ギャングたちが犬を車に置いて買い物に出かけた時のこと。その車の近くを通ったイーサンが犬に気づく。元気がないことに気づいて、母親に助けを求める。すると、無理に車のドアを開けようとするものの開かず、まさかの窓ガラスを割って、ドアを開ける荒技。

 こんなことをしていいのか?という初っ端から衝撃の展開。それ以降は至って普通に物事が進んでいくのだけれど、とにかくそこでいーさんに助けられたのがこの犬にとって運がよかった。あそこまでしてくれる人はそうそういない。

・カルロスの元で働く

 この作品、犬の心の声が聞こえる。イーサンとの生活が終わり、犬生を終えたベイリーは次はエリーとなって生まれ変わる。今度は女の子。声は男性のままなのに雌犬になっているのだから、ちょっと笑える。そんな状態の中、どんどん警察犬として腕を伸ばしていって、探し物を見つける。さらに攫われた女子を見つけることに成功するものの、そこで命を落としてしまう。

・マヤが見つけたのか?

 そして再び生まれ変わって今度はダックスフントのような尻尾の短い犬になってしまう。そこではどういう流れか、再び拾われる。今度は学生。マヤが食べたいと思っていることを思いあてるくらいに親しくなっていく。

 ある時、マヤは学校で男子学生に声を掛けられるけれど、用事があるからと断る。ところが後日、ティノ(マヤに名付けられた)が甘い匂いがすると言って、公園にかけていくと、お気に入りの犬を見つける。その犬の持ち主が学校で声を掛けてきた男子学生という流れ。

 この運命的な流れでマヤは結婚。さて、マヤが結婚にたどり着いたのはティノのおかげなのか。マヤが自力で見つけたのか、どちらなのだろうか。


<人生とは巡り合わせ>

・イーサンの父親

 イーサンが犬を飼いたいというのを、なんとか父親を母親が説得してくれたおかげで飼えるようになる。行儀よくさせようとしていたものの結局、躾は失敗。結果的には、父親の上司が訪問してきた時に粗相をしでかす始末。それが原因だったのか、それ以降、父親は堕落。出世の道を閉ざされて、飲んだ暮れになって離婚するという最悪の結末をベイリーは見届ける。

 そんなイーサンをどう見たか。

・トッドのしたこと

 さらにイーサンを襲った不幸は、高校の時の同級生。イーサンがアメフトで結果を残してミシガン州立大学の推薦を手に入れると嫉妬する。ある時、パーティにイーサンの父親が現れて、飲んだくれなのを知ると、それが理由でここを去っていこうとしているのか、と詰ってくる。あまりにも無礼な態度に殴り返してしまうイーサン。それを逆恨みして、夜中にイーサンの家に花火を放り込むというまさかの行動。

 ちょっとこんな人がいたら、どうなのか。その花火が原因で家が火事になり、イーサンは逃げる時に足を骨折。大学の道が閉ざされる。

 こんなことになったのに、その男・トッドはどうなのだろうか。もっと厳しく罰せられてもよかったのではなかろうか。

・カルロスとマヤ

 ベイリーとして死、次はエリーとなってカルロスと出会う。何か悲しい空気を抱いたカルロス。彼のために頑張って女の子を助けに行って、犯人と揉み合いになり、その中で命を落としてしまうエリー。

 そして行き着いた先はどこぞかの大学の近く。そこでマヤに拾われる。次々と拾われていくものの、マヤに拾われたおかげで彼女ができるえティノ。そこでも犬生をやり遂げて、次なる犬で、懐かしい匂いにたどり着く。そこから再びイーサンと再会するという流れが不思議な縁。

<中部北の方のどこか>

・ミシガン州立大学と言うことは?

 イーサンの住んでいる場所はどこだったのか。ミシガン州立大学のスカウトから呼ばれた、というので引っ越す可能性を見せていたから、ミシガンではないのだろう。

 では、どこだろうか?イーサンの親の実家がとても長閑な農家。『フィールド・オブ・ドリームズ』に出てきそうな景色。アメリカの郊外というのはどこもこんな感じなのか。とにかくのどか。

 サーカスというか、フェスティバルの様子もアメリカらしい。メリーゴーランドがあったようにも見える。どこだったのか、気になってしまう。


・シカゴ警察の警察犬

 エリーの時は明確にシカゴ警察と出ていたから、シカゴなのだろう。シカゴはよく登場する。舞台にしやすい都市なのかな。ドラマでずっと見ているから、親しみやすい。

 そしてマヤの通っていた大学は?見る人が見たらわかるのかも知れない。公園が登場していたけれど、セントラルパークとかだったりするのだろうか。

 ということは輪廻転生するたびに魂はかなりの距離を移動できるということになる。毎回、混乱してしまうのもわかるような気がする。


 いろんなところで飼われて、犬の役割、生きる目的は何かを考えるベイリー。それは誰かのために尽くして幸せをもたらすことなのかも知れない。それは犬に限らず、人間でも同じなのかも知れないと思う作品だった。


 鑑賞日:2022年9月29日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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