こんにちは、Dancing Shigekoです!
ニコラス・ケイジ作品に取り組んでみる。
今回は映画『ブレイクアウト』を紹介します!
[基本情報]
原題:Trespass
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:カール・ガイダシェク
製作:アーウィン・ウィンクラー
デヴィッド・ウィンクラー
レネ・ベッソン
製作総指揮:アヴィ・ラーナー
ダニー・ディムボート
ボアズ・デヴィッドソン
ジョン・トンプソン
製作会社:サターン・フィルムズ
配給:ミレニアム・エンターテイメント
上映時間:91分
[登場人物]
カイル・ミラー:ニコラス・ケイジ
本作品の主人公。ダイヤモンドのディーラー。
サラ・ミラー:ニコール・キッドマン
カイルの妻。
エイヴリー・ミラー:リアナ・リベラト
カイルとサラの娘。
エライアス:ベン・メンデルソーン
強盗団のリーダー。
ジョーナ:キャム・ギガンデット
エライアスの弟。サラに好意を寄せている。
ペタル:ジョーダナ・スパイロ
強盗団の一員。
タイ:ダッシュ・ミホク
強盗団の一員。エライアスを見張っている。
[内容]
カイルが久しぶりに家に帰ってきた。サラは家族で食事をするつもりで準備をしていたが娘のエイヴリーはパーティに行くと言って聞かず、帰ってきたカイルは客と会うというので、また出かけていこうとしていた。
そんな中、警察が巡回にやってくる。強盗が増えていると言って、様子見に来たというが実は彼らは強盗団。狙いはカイルのダイヤモンドだった。
[感想]
カイルの豪邸に強盗が押し入る作品。
・ギクシャク強盗団
警察と偽って、カイルの家に押し入ってきた強盗団。四人いるうちの一人は勝手に奥の部屋へ行って、しかも覆面を外している。強盗団、覆面をして顔を隠しているのに、一人はリーダーの名前を普通に呼んでいる。
タイはリーダーの動きを監視しているような動きを見せる。どこかギクシャクしている。早くことを片付けようとしているタイ。エライアスはカイルのウンチクを聞いてどうするか決めかねている。
ダイヤを盗んでも必ず足がつくと脅されて、ものの見事に躊躇している。全体的に素人強盗団。威嚇するにも、大声で喚き散らすだけで、本気度が見えてこない。サラを撃とうとするとジョーナが妨害する仲間割れ。こんなので強盗がうまく行くはずはない?と感じてしまう。
そして予想通りにうまくいかないのだけれど、彼らは一体、どうしたかったのか。
・親のこと、子聞かず
印象的だったのは、強盗が入る前。エイヴリーが友達とパーティに行くという。しかし、サラは家族で食事の予定でしょ、と言って却下。さらに電話しながら帰ってきたカイルもサラに同意して、パーティへの参加は却下。
それでもエイヴリーは行くのを諦めず、こっそり家から抜け出して友達の車で出掛けていく。
そしてパーティに参加したら、いきなり男子に絡まれて、ドラッグを勧められて、そのままベッドにいこうと言ったオーラを出される。エイヴリーは嫌になって、パーティを抜け出してくるのだけれど、カイルもサラも、この年代のパーティにいいことはないと分かっていて、行くのをやめさせようとしていたのだと思うと、親というのは大変だと思った。
どんなに子供の身の安全や将来のことを考えた結果、ダメだと言っても、子供は経験したがるのだから。もっとも親はどこまで子の行動を案じるのが良いのか、という疑問も残る。全ては経験、命ある限りやり直しが効く範囲ではなんでも挑戦させるべきなのかもしれない、とも思う。
非常に難しい。
・儲かっているようで
カイルは電話で景気良さそうに話をしている。しかしどこか怪しい感じにも見受けられる。こういったやり手ビジネスマン風の役柄をニコラス・ケイジが演じると、イメージはいつも電話で捲し立てている印象。
そんなやり手ビジネスマン風に見せて、家族との時間をあまり確保しないためのすれ違いの様子を描きたかったのか?カイルとサラの関係もどこかギクシャク。
全体的にギクシャクが多い印象の作品。
強盗に襲われて家族の結束が強くなった、というのを描きたかったのかなと思う作品だった。
鑑賞日:2024年3月24日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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