こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『トワイライトゾーン / 超次元の体験』を紹介します!
[基本情報]
原題:The Twilight Zone : The Movie
監督:ジョン・ランディス
スティーヴン・スピルバーグ
ジョー・ダンテ
ジョージ・ミラー
脚本:ジョン・ランディス
ジョージ・クレイトン・ジョンソン
リチャード・マシスン
メリッサ・マシスン
製作:スティーヴン・スピルバーグ
ジョン・ランディス
製作総指揮:フランク・マーシャル
ナレーター:バージェス・メレディス
配給:ワーナー・ブラザース
上映時間:101分
[登場人物]
運転手:アルバート・ブルックス
友人を乗せて暗い道路を運転する男。
乗り手:ダン・エイクロイド
運転に付き合っている男。話し相手になっている。
ビル・コナー:ヴィック・モロー
昇格できずに荒れる男。偏見の塊。
ブルーム:スキャットマン・クローザース
介護施設に入ってきた陽気な男。
ヘレン:キャスリーン・クインラン
日々の生活に変化が欲しいと感じていた女性。
ジョン・ヴァレンタイン:ジョン・リスゴー
飛行機に極度の恐怖を感じている男。
[内容]
男が二人車に乗って移動している。暗い道路の運転を盛り上げるために、怖い話などをしている。乗り手が車を停めてくれたら、怖い話をすると言う。そして…。
ビルは荒れていた。昇格をゴールドマンに持っていかれたことを根に持っていた。バーでユダヤ人、黒人、東洋人を貶していた。するとバーから出た時に見慣れない土地にいた。そこはナチスドイツだった。
ブルームは元気を失っている老人たち相手に、今でも外で遊ぶことができるよと話しかける。そして夜中に抜け出して外で遊び出す老人たち。すると…。
ヘレンは平凡な毎日に刺激が欲しいと思っていた。立ち寄ったお店で子供をいじめている若者を見かけ、子供を助け出す。お店から出発しようとした時に、後ろから接近してきた子供の自転車に衝突。彼を家まで送り届けるのだったが…。
ジョンは極度の飛行機恐怖症。嵐の中で激しく揺れにますますパニックを起こしていた。外を見ると翼のところに人の影を見かけて、さらに騒ぎ出すのだったが…。
[感想]
異なる4つの物語で奇妙な体験をする人々を描いた作品。
・暗闇の道路を走る一台の車
オープニング、陽気に話をしている運転手。印象的だったのは肝試しっぽく、暗い道で、車のライトを消して走る場面。どう考えても危ない。そしてトワイライトゾーンがどういった系列の作品か知らなかったので、明かりをつけたら、目の前に貞子のような女性が立っているのではないかという心理的な恐怖を感じた。一回目は何事もなく済む。乗り手は必死にもうやめようと、頼み込んでいるが、運転手は聞かず、二度目のライト消し走行。今度こそ、何かが現れるのではないか、と緊張が走る。しかし、何事もなかったので一安心。
その後、乗り手が今度は怖い話をするというので、車を停めさせる。その後、しばらくドアの方を向いている乗り手。この後、何が起きるのかは比較的容易に想像ができる。そして、予想通りの展開。映像的にも、ホラーというよりはちょっとした奇妙な話なのだと感じさせる安心感が得られる瞬間だった。
・人を馬鹿にするものは身をもって体験すべし
ユダヤ人に先に昇格されて腹を立てているビル。そして大声でユダヤ人を罵り、さらには黒人をニガーとよんで貶している。そこにきていた黒人客が、何か問題があるのかと今にも襲い掛かろうとしているが、ビルの連れ、二人が彼を宥める。それでもヒヤヒヤする展開。東洋人のこともけなし、自分がアメリカ人だからNo.1だと豪語している。この様子を見ていると、日常生活の中でこう言った差別発言が普通に存在してしまっているのだろうと感じる。この映画の時代からは、今はだいぶ時が流れていて少しは変わっているのかもしれないけれど、今でも同じような発言をする人はいるのだろうなと感じる。
そんな罵詈雑言の限りを尽くしていたら、ナチスドイツや黒人を火炙りにする世界、さらにはベトナム戦争?らしき時代へと飛ばされる。この経験を持って、少しは改心したらいいのにと思ったけれど、ビルの結末はどこかに連れ去られて終わったので、謎のまま。
・いつまでも気持ちは若く
年を取って気持ちも老いている人々を前に、ブルームが外で遊ぼうと提案。そして夜中に連れ出して遊び出すと老人たちがなんと子供に変わってしまう。
このエピソード、きっと体が老いたからと言って気持ちまで老いる必要はないのだと訴えているのだろうと思う。気持ちが若々しくいたら、人生、何歳になっても楽しく過ごせるよ、というメッセージ感じた。年を取るというのは避けては通れない道。それに伴って体力も落ちてくる。そんな時に、このエピソードを見たら、励まされるのだろうと感じた。
・いくら退屈な日々でも
毎日に変化を求める気持ち。これまたよく分かる心境。ヘレンは送った子供の異常性に触れても、動じることなく、一緒に行動することを誓う。変化が欲しいと思っていたから、彼の行動にも恐怖ではなく、刺激程度に感じたのだろうか、と感じてしまう。それにしても、そこにいた他の住民たち(家族のふりをした人たち)の不自然な行動。何かに怯えて過ごすというのは、窮屈なものだろうなと思った。
・何事も冷静さが大事
飛行機恐怖症のジョン。翼に人が乗っていると見間違える。最後は目の前に化け物が現れたと感じるほど。この様子を見ていると、ただのパニック障害なのではないか、と思う部分もあるけれど、こうした極度のパニックに陥った時、あるいは陥っている人を見かけた時、果たしてどのように接するのがいいのか。一緒にその事実を受け入れてあげて、確かめることを手伝ったら良いのだろうか。そして何も見つからなかった、どこかに行ってしまったのかもしれない。と片付けるのが良いのだろうか。そんな対処方法について想像する内容だった。
世にも奇妙な物語の、ベースとなった作品だろうか、と思うような作品だった。
鑑賞日:2022年3月21日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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