こんにちは、Dancing Shigekoです!
北京五輪は後半戦に入ってきた。まだ一度も鑑賞していない。
さて、今回は映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を紹介します!
[基本情報]
原題:West Side Story
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
原作:アーサー・ローレンツ『ウエスト・サイド物語』
製作:スティーヴン・スピルバーグ / ケヴィン・マックコラム / クリスティ・マコスコ・クリーガー
製作総指揮:リタ・モレノ
製作会社:アンブリン・エンターテイメント / TSGエンターテインメント
配給:20世紀スタジオ
上映時間:156分
[登場人物]
トニー:アンセル・エルゴート
元ジェッツのメンバー。刑務所に服役し、出所後はヴァレンティナの店で働いている。
マリア:レイチェル・ゼグラー
ベルナルドの妹で18歳。
アニータ:アリアナ・デボーズ
ベルナルドの恋人。
ベルナルド:デヴィッド・アルヴァレス
ボクサーでプエルトリコ人で結成されているシャークスのリーダー。
リフ:マイク・ファイスト
ジェッツのリーダー。
チノ:ジョシュ・アンドレス
ベルナルドに連れられて、マリアと一緒にダンスパーティに参加する。
[内容]
ジェッツはプエルトルコ人が多く住む地域を縄張りとしていた。事あるごとにシャークスと衝突を繰り返していた。縄張り争いの決着をつけようとリフはベルナルドに決闘を申し込む。そのダンスパーティではトニーがベルナルドの妹 マリアとお互い一目惚れして、こっそりダンスをしていた。アメリカ人のトニーとダンスしたことをベルナルドは激怒していて、決闘にはトニーも連れてくるようにリフに言っていた。
トニーはパーティ後もマリアを探しに団地へと向かい、そこでマリアの部屋を見つける。彼女と翌日デートする約束をする。
そして翌日トニーはマリアとデート。ベルナルドが決闘をすることを知り、トニーには行かないようにお願いをしていた。トニーはリフを説得してやめさせると約束をしていったが、決闘を止めることはできず、時間が来てしまう。
リフ率いるジェッツとベルナルド率いるシャークスの決闘が始まろうとしていた時、トニーがそこにやってくるのだった。
[感想]
一目惚れが国籍を越えた恋を描いた作品。
・移民に対する感情を知る
アメリカに移住してきたプエルトルコ人。ベルナルドらはプエルトルコに戻ろうと思っている。一方、女性陣はもっとお金を稼いでアメリカでチャンスを掴みたいと思っている。この感覚の差がどこから発生しているのか。
さらにそのプエルトルコ人の存在を快く思っていないリフら。どうしてそこまでお互いの価値観を受け入れることができないのか。
と言いながらも、その感覚が少しばかり理解できるような気もする。やはり自国に海外からの移民者がたくさんやってきて、そこにコミュニティを築いて生活をしているとなると、少し戸惑うように感じた。
時同じくして見ていた国内ドラマ『日本沈没-希望の人-』の移民計画にも通じる感覚。受け入れ先が必ずしも快く思わない、という事実を痛感。
その埋めることの難しい問題を、思い知らされる作品。
・国籍を越えて恋に走る
そんな衝突がある関係で、トニーとマリアが一目惚れをする。ダンスパーティー会場で目があって、そのまま舞台の裏側に行ったと思ったら、一緒にダンスをする。その身長差が印象的だったけれど、それ以上に、一気に恋に落ちていくその二人の若さが印象的。
お互いの国籍を気にすることなく、愛し合ってしまう。一目惚れの凄さ、行動力の高さが溢れ出ていた。
・マンハッタンの一角にあるプエルトルコ人のコミュニティ
チャイナタウンがあるようにプエルトルコ人が集まる地域があることを知る。72丁目駅が近くにあることから、ハーレムあたりなのではないかと思われる。
マンションが密集していて、洗濯物をマンションの間に張ったロープに干している様子が特徴的。こういった地域はきっと今でもあるのだろう。そういうところに住み、一生懸命働いてお金を貯めて、もっといいところに引っ越すと言った感じの発言があったのも印象的だった。
・一番印象に残ったのは…
ダンスパーティが開かれる。そこにはリフたちジェッツメンバーと、ベルナルドらシャークスメンバーがいる。さらに彼らの恋人も一緒に参加していてペアでダンスをする。その激しく、それでいてキレがあるダンス。言葉で表現し尽くせない躍動感。この場面は、作品中たくさんあるダンス場面の中でも一番の見せ場だったと感じた。
・自分だったらその時…
決闘を止めようとリフを説得しに行くトニー。しかし説得失敗。とうとう決闘の時間になってしまい、ジェッツとシャークスが対面する。そこに再びトニー。今度はベルナルドを説得しようとする。しかしそこでも相手の理解を得ることはできない。そしてそのままリフとベルナルドの一対一が始まってしまい、最悪の結末を迎えることになる。
結局、リフのこともベルナルドのことも説得できなかったトニー。自分だったらどうしていただろうか。最初から説得できないと諦めて、マリアと早々にどこかに逃亡していただろうか。そんな選択肢は思い浮かばなかっただろうか。結末を知ってしまうと、そうして欲しかったと思ってしまう。せめてこの二人の関係がうまく行ってプエルトルコ人とアメリカ人の関係が歩み寄るきっかけになってくれたらと感じてしまう。
実際にはトニーと同じようにリフを説得しようと思っただろう。そしてベルナルドの理解を得ようと思っただろう。そういう意味ではこの結末は必然だったのか。
もう1箇所、トニーがその行動を止めることができていたならって思う部分があったけれど、その部分も、自分がトニーだったら同じことをしていただろうと感じてしまう。
恋よりも縄張り意識が強く、幸せな結末は訪れなかった悲しい作品だった。
鑑賞日:2022年2月11日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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