
こんにちは、Dancing Shigekoです!
オズは?
今回は映画『ウィキッド ふたりの魔女』を紹介します!
[基本情報]
原題:Wicked
監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン
デイナ・フォックス
原作:『ウィキッド』スティーヴン・シュワルツ
ウィニー・ホルツマン
『オズの魔女記』グレゴリー・マグワイア
製作:マーク・E・プラット
デヴィッド・ストーン
音楽:ジョン・パウエル
スティーヴン・シュワルツ
撮影:アリス・ブルックス
編集:マイロン・カースタイン
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
マーク・プラット・プロダクション
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
東宝東和
上映時間:160分
[登場人物]
エルファバ:シンシア・エリヴォ
肌が緑色の女性。強大な魔力を持っている。
グリンダ:アリアナ・グランデ=ブテーラ
シズ大学で人気者の女性。
マダム・モリブル:ミシェル・ヨー
シズ大学の魔法学部長。エルファバの魔力に魅せられて、個人レッスンをする。
オズの魔法使い:ジェフ・ゴールドブラム
オズの魔法使い。
ネッサローズ:マリッサ・ボーディ
エルファバの妹。足が不自由で車椅子で生活をしている。
[内容]
シズ大学に入学するネッサローズに同伴してきたエルファバ。父親の言いつけで彼女が無事寮の部屋に行くよう見送るように命じられたエルファバ。ネッサローズに必要以上に世話を焼こうとするシズ大学の教師に対して怒りを見せ、魔法を使う。その様子を見ていたマダム・モリブルはすごい才能の持ち主を見つけたというので、エルファバも入学させる。
モリブルに憧れていたグリンダがエルファバのルームメイトとなり、二人の大学生活が始まるのだった。
[感想]
エルファバとグリンダ二人の女性が出会う作品。
・世界観が魅力
魔法が存在するファンタジーの世界。そのファンタジーの世界が見事に映像化されている。魔法と言えば、映画『ハリー・ポッター』シリーズがすぐに思い浮かぶところ。その世界観に比べて、”明るい”。グリンダがおバカ系のキャラが、そういった印象を与えるのか、色が鮮やかだからそう感じるのか。
またエルファバが我慢できずに魔法を使った時の、魔法の迫力も見応えあり。いろんなものが実に自然に動き、エルファバの怒りが滲み出ているのが伝わってくる描かれ方だった。
映像は実に見事と感じた。
・どちらが主役?
邦題は”ふたりの魔女”となっていて、エルファバとグリンダの二人が主役。ところが見せ方的には、グリンダの方がセンターに映る頻度が高かったのではないか、と思う。作品の中でのキャラ設定がセンターを取りたがる性格だから、当然の結果なのかもしれないけれど、全体的にグリンダが映る頻度が高かったように感じる。
実際に数字にしたらどうなのだろう?
ただそうやって必死にセンターを取ろうとアピールしている割に、圧倒的な存在感はエルファバ。特別な存在というのは隠しきれない感じだった。
・悪は人によって作り出されるもの
エルファバ、見た目は緑色で他と異なる。ただそれだけの理由でみんなから嫌がらせにあう。あるいは好奇の目で見られる。そういった環境が少しずつエルファバの心を蝕んでいくように見える。
見た目は緑色。しかし中身は正義感が強く、間違ったものに立ち向かおうとする心を持っている。ヤギの先生を排除しようとする大学の方針に対しても一人だけ異議を唱えている。困っている人がいたら真っ先に庇いに行っている。
その彼女が、最終的には悪者にされていく。
悪人というのは、人によって作り出されるものなのか。昔々、まだ人が少なかった頃は悪人はいなかったのだろうか。
・ドロシーが一瞬…
オープニングの場面、エメラルドシティに向かっていくドロシーたちの姿があった。本作品で彼女たちも出てくるのだと思っていた。
ところが最初のそのワンシーンのみ。そのあとは、エルファバとグリンダ二人が中心の展開。ウィキッドでドロシーはあまり関係のない存在だったのだろうか?昔、USJでウィキッドのショーがあった。そのショーではドロシーたちが出てきていたような記憶がある。
だからこの作品でも出てくるのだと思っていた。
多分…
続編に出てくるのかな?
・アカデミー賞観点で…
作品賞、主演女優賞にノミネートされていた本作品。
作品賞としてのメッセージは何かを考えたらシンプルに「人を見かけで判断するべからず。」ということなのだと思う。エルファバの見た目は緑色なだけで、心は優しさがある。その彼女を悪にしてしまったのは一部のご都合主義の人たち。エルファバは本当に悪なのか?
ということを考えさせられる。
作品の構成がミュージカルになっていて、都度、歌が入る。その歌が若干、流れに合っていなかった、と感じる部分が何度かあった。その辺りが物足りない評点になったではないか、と感じた。
主演女優賞にノミネートされたエルファバ。緑色という特徴を除けば、とびっきりの演技力と言えるのか?パーティで必死にダンスをして見せるところが、一番の見せ場だったか。自分の中では演技力というのは、表情だけで物事を伝えられるか、という部分ではないか、と思っている。または作品の中で自然な感じに溶け込めているか。
作品には十分に溶け込んでいたという意味では、存在感は十分。ただとびっきりという感じではないと感じたのが正直なところ。主演女優賞を取った人とどんな差があるのか、研究してみたい。
続編に結末は持ち越し、どうなっていくのかが気になる終わり方の作品だった。
鑑賞日:2025年3月7日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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