映画『アン・ハサウェイ/裸の天使』若さ故の勢いかな
- Dancing Shigeko
- 2022年10月8日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年7月21日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
平日に一本鑑賞。
今回は映画『アン・ハサウェイ/裸の天使』を紹介します!
[基本情報]
原題:Havoc
監督:バーバラ・コップル
脚本:スティーヴン・ギャガン
原案:スティーヴン・ギャガン
ジェシカ・カプラン
製作:スチュワート・ホール
製作総指揮:サミー・リー
音楽:クリフ・マルティネス
撮影:クレイマー・モーゲンソー
編集:ナンシー・ベイカー
ジェシー・グリーンバーグ
上映時間:85分
[登場人物]
アリソン:アン・ハサウェイ
PLC(Parents love children)メンバーで日々の生活に退屈している。
いい子っぽくて、悪いことに手を出す。結構、はまっている役?
エミリー:ビジュー・フィリップス
アリソンの親友で家に泊めてあげることがある。
奥手なのに大胆になる。タチの悪いタイプって感じ。
トビー:マイク・ヴォーゲル
PLCメンバーでアリソンの恋人。強がっているけれど、中身は臆病者。
痛い存在ってこう言う人たちか?
ヘクター:フレディ・ロドリゲス
ロスのイーストで活動するギャング16ストリートを束ねる。
ギャングだけれど、きちんと理性を保っているバランスが魅力なのかもと感じる。
[内容]
アリソンは毎日の生活に退屈していた。刺激が欲しいと思っていたところに、トビーがイーストへ行こうと提案。そこはギャングが住む危険地域。
ギャングにあって、麻薬を買うが、トビーは量が少ないと因縁をつける。その時のやり取りを見ていたアリソンは、後日、女子だけで再びダウンタウンにやってくる。同じギャングのヘクターと会い、彼の仲間のところで時間を過ごす。
その刺激が忘れられず、エミリーと二人で再びダウンタウンに行くのだった。。
[感想]
富裕層の人たちの悩みを描いた作品。
<親の財産は子供を幸せにはしない>
・退屈で仕方ない日々
親が留守にしがちの富裕層の子供たち。夜になるとみんなで集まって強がっている。そんなことができるのも親の財産のおかげと思わないあたりに悲しさがある。親は何のために頑張っているのかと。
そんな親の努力お構いなしに、麻薬をやっては、ハイになる高校生?たち。これが世の中の現実なのか。それともごく一部の世界なのか。
親が頑張って財産を築いたら、子供がぐれていくのであれば、そこそこの生活が一番幸せなのか?隣の芝生は青く見えるもので、ないものに憧れてしまうのだろう。
では、彼らには何がなかったのか?自由?精神的な自由?親から守られているという保護感からの解放?なんとも複雑な心境にさせられる題材。
<見栄を張ろうとしても>
・粋がるトビー
イーストに行ってみようと仲間と一緒に向かう。そこでギャングからクスリを買う。この辺りに勘違いが見てとれる。クスリを買っているのだからちゃんと分量よこせなどと考えるあたり無謀だと思う。女子の前にいたからなのか、強がりたかった様子が見てとれる。
しかし行動は口だけに見えて、正直見ていて惨めな子って感じてしまった。
周りに強さを見せようとすればするほど?無力さを見せているように感じてしまった。
・エミリーのテンション
16ストリートに入りたいと考えるエミリー。その感覚はおそらくドラッグを吸っていてテンションが高くなっているからなもので、本当は望んでいないのだろう。
それでもサイコロの目だけ男と寝るという条件を受け入れてギャングの仲間入りをしようとする。その辺りに日頃の鬱々としている思いが見てとれる。
とは言え、いくら日々の生活が退屈だと思っても最後の一線を越えるのは早計だったように思う。クスリの力だろうとは思うものの、エミリーにアリソンの言葉を聞く余裕があれば、結末はもっと違っただろうと感じる。
<舞台はロサンゼルス>
・ハリウッドからダウンタウンへ
ロサンゼルスと言えば、華やかな土地というイメージ。しかし、少し東へ外れるとギャングが屯している危険地帯。ギャングは白人を忌み嫌っていて、見ただけで喧嘩腰。
出だしのトビーとヘクターのやり取りの場面では、そのままヘクターがトビーを殺してしまうのではないか、そんな不安すらよぎる。
治安は悪いのだけれど、案外、普通の住宅街というのも印象的。部外者にはその危険安全の見分けはできるものなのだろうか。
ちょっとロサンゼルスの見え方が変わる作品だった。
こういった見境のない行動も若さ故かなと感じる作品だった。
鑑賞日:2022年10月7日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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