映画『アンストッパブル』世の中はいろんな事故で溢れている
- Dancing Shigeko
- 2021年9月15日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年9月14日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
久々に月が出ました。子供が理科の宿題をいそいそと進めています。
さて、今回はデンゼル・ワシントン、クリス・パイン出演映画『アンストッパブル』を紹介します!
[基本情報]
原題:Unstoppable
監督・製作:トニー・スコット
脚本:マーク・ボンコック
製作:ジュリー・ヨーン / ミミ・ロジャース / エリック・マクレオド / アレックス・ヤング
製作会社:スコット・フリー・プロダクションズ / テレ時シオン・エスパニョーラ
Canal+ / Telecinco Cinema
配給:20世紀フォックス
製作年:2010年
上映時間:98分
[登場人物]
フランク・バーンズ:デンゼル・ワシントン
機関車の運転士。
ウィル・コルソン:クリス・パイン
新米社員。1206の車掌を任される。
コニー・フーパー:ロザリオ・ドーソン
フラー操車場の操車場長。
[内容]
ペンシルペニア州北部にあるフラー操車場の貨物列車777が人為ミスで無人のまま走行してしまう。加速を続け、真っ直ぐ南部の都市スタントンに向かっていた。
南部のブルースターからは貨物列車1206が北部を目指して運行していた。
暴走に気づいたコニーは、部下に即座に飛び乗ってブレーキを掛けにいくように指示を出す。しかし、想定以上の速さで失敗。本社の運行部長ガルビンと連絡を取り状況を説明する。がルビンは貨物列車777の前方に機関車を連結し、減速させ、さらにヘリコプターから運転士が飛び乗る作戦を選ぶが失敗。とうとう脱線させる作戦を検討し始める。
貨物列車1206を運転していたフランクはコニーからの連絡を受けて、衝突を避けるために側線に退避する。ギリギリのところで衝突を避ける。しかし、貨物列車777をそのまま放置しておいたら、スタントンの市街地に突っ込むと考える。突入を阻止するために1206の機関車を後退させて、貨物列車と連結させて引っ張ってブレーキをかける案を出す。
いざ、作戦決行に移すが、連結しても1206のブレーキだけでは止まらず、車両を伝って貨物列車777の機関車を目指す。これも途中の貨物列車の隙間に妨げられる。
誰もが諦め掛けた時に、777を追尾していた溶接工ネッドの車が1206の隣に追いつく。ウィルが車に飛び乗り、さらに777の機関車に飛び乗る作戦を実行するのだった。
[感想]
実際にあった列車暴走事故をベースに製作された映画、市街地に突っ込んでいくかもしれない緊張を描く。
・ニアミス連発の暴走劇
人為ミスで暴走を始めた貨物列車777。この日は子供たちの列車安全教室で列車に体験乗車していた。777の進行方向にその子供達を乗せた列車が走っていて、操車場から機関士に連絡を入れる。側線に入るように指示を入れるものの一回目は子供達が賑やかすぎて聞き取れない。繰り返してもらって二回目の指示で、復唱して聞き取った感じになる。しかしなぜかそこには不安が残る。本当に避けられるのだろうかと。結果は正面衝突にはならず、交わすのだけれど、その交わす時もギリギリ。側線に入った直後に777とすれ違う。際どさを出す。
さらに1206のフランクにも側線に避けるように指示を入れるけれど、ここではもう一つトラブル。新米のウィルがつなぐ貨物列車の車両数を間違えて5両余分に繋いでしまう。そのために指示された側線に入っても長さが足りないとなる。次の側線は衝突スレスレの位置にある修理路線になるといった展開。本当に避けられるのだろうかって感じ。ここでも側線には入るものの、最後尾の車両は777の突進に破壊されていく展開。
最悪の事態にならないようにしつつ、見せ場を作ろうとしているのが見て取れる展開。見る側としては、きっと大惨事にはならないのだろうって思って見ているので、予想通り交わすことができて良かった。あのスピードですれ違ったら、風圧が過ごそうと思う。子供たちは怖くなかったのだろうかと疑問も残る。
・接近禁止令を出されるウィル
暴走劇と合わせて、人間関係にも物語を作っておく設定。ウィルは、妻が浮気していると勘違いして相手の警官を脅したために、接近禁止令を出されている。子供に会うために妻に電話をしても無視される関係。
一方フランクは妻を癌で亡くしていて、娘二人と生活。その姉の誕生日を忘れていて、電話した時には、毛嫌いされる状況。
この二人が暴走事故に巻き込まれる。その様子がニュースで報道される。誰が列車に残っているかも紹介される展開で、そのニュースを見て、フランクの娘や、ウィルの妻が心配するという流れ。
自分の身近な人が、こういう死と隣り合わせの事故に巻き込まれているのを知ったら、冷静ではいられないだろうと思う。それでいてどうすることもできない。ただ祈るだけになってしまう。こんな報道されているときに最悪の事態が発生したらと思ったら、見守るのも辛いのだろうと想像する。
実際に起きたオハイオでの暴走事故の時は、どんな心境だったのだろうか。胸中いかに?計り知れない。無事解決して良かったと本当に思う。
・ペンシルベニア州に舞台を変えて
実際の暴走事故はオハイオ州。映画ではペンシルベニア州に変更。スタントンの大曲りという急なカーブがある線路で危機感を増す設定にしていた。
スタントン市街では列車が高架を走っていて、普通に走っているだけでも緊張感。橋を渡る所あたりから、市街に向かって大きく曲がるカーブに突っ込んでいく場面は、脱線したら大惨事と思わせる。減速しきれずに、内側の車輪が浮いた状態になりながら線路を曲がっていく。そのあと、フランクとウィルの頑張りで、減速することに成功して何とか浮いた車体が線路に戻る。この場面は、本当に戻れるものなのかという疑問も湧きつつ、大惨事にならずに良かったと一安心。
それでも気になったのは、カーブに入っていた時に積んでいた貨物が落下する。その先には燃料タンクがたくさんあって、大丈夫だったのだろうかと。
最終的にペンシルベニア州を縦断した貨物列車は最後、スタントンの市街地でギリギリ停車するのだけれど、果たして何キロ無人列車が走り続けたのだろうかと感じてしまう。その途中、脱線することなく走り続けられるあたり、広大な土地で真っ直ぐの線路が敷き詰められているのだと思った。不幸中の幸い。実際の事故も惨事にはならずに済んだみたいだけれど、こう言った事故が起きるというのが恐ろしい。
世の中、いろんなことが起きるのだと痛感する映画だった。
鑑賞日:2021年9月12日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Comments