こんにちは、Dancing Shigekoです!
どんな25年目?
今回は映画『25年目のキス』を紹介します!
[基本情報]
原題:Never Been Kissed
監督:ラジャ・ゴズネル
脚本:アビー・コーン
マーク・シルヴァースタイン
製作:サンディ・アイザック
ナンシー・ジュヴォネン
製作総指揮:ドリュー・バリモア
音楽:デヴィッド・ニューマン
撮影:アレックス・ネポンニアシー
編集:デブラ・シャイエット
マルチェロ・サラセビエリ
配給:20世紀フォックス
上映時間:107分
[登場人物]
ジョジー・ゲラー:ドリュー・バリモア
新聞社のコピーライター。社長直々に高校の潜入調査員に命じられる。
ロブ・ゲラー:デヴィッド・アークエット
ジョジーの弟。
オーガスタス・“ガス”・ストラウス:ジョン・C・ライリー
ジョジーの新聞社の上司。
アルディス・マーティン:リーリー・ソビエスキー
ジョジーと高校で仲良くなる女子高生。数学研究会の一員。
サム・コールソン:マイケル・ヴァルタン
高校の国語教師。
[内容]
ジョジーはコピーライターとして結果を残していた。そこに社長から潜入調査員に大抜擢。記者として初の仕事がふってくる。失敗すれば即刻クビの厳しい仕事に、上司のガスも後押し。ジョジーは高校に潜入してスクープネタを探し始めるが、空回りするジョジーを他の生徒たちは揶揄う。ジョジーは自分の高校時代の苦い経験を思い出して、記事作成は無理と感じ始めるのだったが…。
[感想]
できるがさえないコピーライター・ジョジーの記者としての挑戦を描く作品。
・失敗すれば即刻解雇
ジョジーの働く新聞社。社長が非常に厳しい。社長の提案したテーマで記事が書かれる。その記事がヒットしなかったら、その会議の場で記者がクビにされるという超パワハラ?これをパワハラというのか、映画の世界だから極端な社長を描いているのだと思う。
それでも出来の悪い記事に対して、セカンドチャンスがなく一発退場という世界観はかなり厳しい。それだけ新聞の世界は生き残りが厳しいのを描いていたということだろうか。
・重なる若かりし頃
ジョジーが初めて記事を任される。そのための潜入。25歳の彼女が高校生になって、今時の高校生の事情を調査していく。しかし、25歳だからなのか、自分が高校生だった頃のイメージでいるからなのか、明らかに浮いた感じになっている。その結果、周りから揶揄われてしまう。
大人になってからも高校生としての生活は揶揄われる生活。その生活が自身の実際の高校生だった頃の自分と重なってどんどん気持ちが沈んでいく。
昔の自分を思い出して、今の自分の体が動かなくなるというのは、相当に嫌な思いをしてきたのだと思う。そしtそれだけの思いをしてきた彼女が社会人としては、それなりの結果を出しているのだから、高校の生活ってなんだったのだろうとも思う。
そう言った、高校生の1ページは人生の中で些細なものと言った表現が最後の方で出てくる。
そうと知らず、狭い世界でマウントを取ろうとしていた自分たち、という表現が非常に印象的。歳をとってから、若かりし頃の環境に飛び込んで行けたことが、羨ましいと感じる部分もあった。
・言葉の力で世界を
最後、ジョジーは高校生活で感じたことと、過去の自分の高校生活とを重ねて記事を書く。その内容というのは実に思いが伝わってくる。一人の人物にあてて書いたメッセージになっている部分は映画だからということで、許容するとして、その最後までの内容はすごい。
文章でここまで自分の気持ちを伝えて、聴いた側も共感、自分はこれからどうしたらいいのだろうと思うきっかけを与える。文章の力の偉大さを、言葉の持つ力を感じる結末だった。
言葉で世界の誰かを動かすことができるものだと感じる作品だった。
鑑賞日:2025年3月15日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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