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執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『メイド・イン・マンハッタン』仕事に恋愛にハッピー

更新日:2022年2月8日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 ジェニファー・ロペスとジェニファー・ローレンスを勘違いしていた。


 今日は映画『メイド・イン・マンハッタン』を紹介します!


[基本情報]

 監督:ウェイン・ワン

 脚本:ケヴィン・ウェイド

 制作年:2002年

 上映時間:105分

 配給:ソニー・ピクチャーズ


[登場人物]

マリサ・ヴェンチュラ:ジェニファー・ロペス

 ベレスフォードホテルのメイド。

 メイドから副支配人への昇格の道を手にするあたりに夢を与えさせてくれる。


クリストファー・マーシャル:レイフ・ファインズ

 下院議員。上院議員に立候補を予定している。

 優しい視線は、誰もが虜になるのではないかって思う。


ジェリー:スタンリー・トゥッチ

 クリストファーの選挙担当。

 スキャンダルを起こさせないようにしようとする動きがいかにも政治家の付き人って感じ。


タイ:タイラー・ガルシア・ポジー

 マリサの息子。

 スピーチ大会で言葉に詰まってしまう姿。その様子が他人事ではなく感じてしまった。


キーフ:ルー・ファーガソン

 マリサの同僚のメイド。マリサに副支配人に応募するよう提案する。

 マリサのことを盛り上げようと、高級服を着るようにしてみたり、強引に副支配人の応募をしてみたりするのが、仲間思いでいい。


キャロライン:ナターシャ・リチャードソン

 ベレスフォードホテルの宿泊客。22Fのスイートルームに宿泊する。

 見るからにタカびーな女性って感じ。そして見た目通りの足を引っ張る役が、妙に似合っている。


[内容]

 マリサはキーフに唆されて、22Fのスイートルームにキャロラインの部屋を整理している時に返却予定だった高級服を試着することになった。その時に、タイが偶然知り合った政治家 クリストファーと散歩に出かけていいかを尋ねにやってきた。一緒についてきたクリストファーはマリサと会ってしまう。高級服で着飾ったマリサに魅せられたクリストファーは一緒に散歩に行かないかと誘う。キーフがあとは任せておけと言って、一緒に散歩に出かけていく。二人はいい感じで散歩をするが、マリサは名前をキャロラインと偽って、その場を去っていく。

 クリストファーはキャロラインを食事に誘うが、別の人物が現れて、困惑。そして、マリサを探すようジェリーにお願いする。彼女がいれば対抗候補のパーティに参加すると約束する。

 それでジェリーはホテルの支配人に依頼して、探させる。それを聞いたマリサは最後に1日だけクリストファーに会うことにした。キーフの助けで着飾ってパーティに参加したマリサはクリストファーと夜のひと時を過ごす。

 ところが、マリサがホテルのメイドだと気づいたキャロラインは支配人にクレームを挙げる。クリストファーの前でその事実が明かされ、さらにはクビにされてしまう。

 それから数ヶ月が経ってクリスマス間近の日。マリサはルーズベルトホテルでメイドとして働いていた。そのホテルでクリストファーが演説をするというのを知ったタイは、マリサにもう一度チャンスはないのかと尋ねる。クリストファーはあると答え、マリサに会いにいくのだった。


[感想]

マンハッタンのホテルでのラブストーリー。

・ニアミスのハラハラが面白い

 高級服を着てホテルから出て行こうとする時に、支配人に見つからないようにしようとする場面はまだ穏やか。しかし、次のクリストファーがマリサだと思ってキャロラインを誘う場面。

 その時に副支配になるための練習で執事の仕事をクリストファーの部屋ですることになるマリサ。今にも顔をみられそうになりながら、寸前のところで交わしていく。そのスレスレ感が面白い。あんなに高い位置で花束持っていたら、不自然なのに、それがなんともなく溶け込めるあたりが面白い。

・メイドと政治家、身分の違いを描く世界観

 コミカルな一面を見せつつも、この映画ではアメリカにはまだまだ格差があると思わせる世界観。一番印象的だったのは、キャロラインのお使いのために売店へ行ったときの事。店員が電話で長話している。そこにマリサが来るがちょっと待っていてと言って、相手にしない。しつこく急かすと電話の相手に、大丈夫、メイドが待っているだけだからという。その部分のセリフがちょっとショック。それだけメイドの扱いが低くみられているのかって印象。

 そういう含みを持たせた中でのクリストファーとの出会い。だからメイドだとは言い出しづらいのだろう、と嘘をついた理由が飲み込みやすかった。政治家とメイドが交際するのは、社会的にアンバランスって扱いなのだろうか。仕事よりも中身が大切なのではないのだろうか。

 きっとクリストファーは思っていたから、マリサがメイドだと分かった後も、もう一度、交際を申し込むことができたのだと思うのだけれど、マスコミの反応とかを見ていると、世の中にはそう言う仕事差別というか、身分の均衡を意識する目ってのはあるものなのだと痛感。せめて自分自身は、公正な視線を持てるようにしておかないとって思わされる。


・マンハッタンでのシンデレラストーリー

 そして身分を偽ってパーティに参加。魔法のような一晩を過ごす展開は、マンハッタン版シンデレラストーリーそのもの。コテコテの設定ではあるけれど、そこにキャロラインという、マリサの正体を知っている人物が参加している部分にひねりがあったように思う。

 パーティでマリサにあった時は、どうなるのかと冷や冷や。意外にも彼女がメイドだとは気づかないので、意外と感じる展開。このまますんなり行くのかと思いきや、ホテルに戻った時に、マリサがしていたネックレスを見て、パーティにきていたのもマリサだと気づく。そしてなんでそんな勘違いをクリストファーがしているのかを調べるために防犯カメラを見始める展開。予想を裏切らない、面倒な存在を演じてくれていた。

 そこまでは完全なるシンデレラストーリーだっただけに。

 結果的にはそんな障害も突破して最後はハッピーエンドになったのだから、見ていて安心して結末を迎えられる作品。さらにメイドから支配人になっていくという夢も見させてくれる作品。諦めずに自分の信じる道を進んでいけば、必ず道は開けるというのを仕事でも恋愛でも見せてくれる作品でした。


 鑑賞日:21年4月24日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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