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映画『タイタンの戦い』ペルセウスが英雄になるまで

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

更新日:2024年10月6日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回はサム・ワーシントン主演の映画『タイタンの戦い』を紹介します!


[基本情報]

 監督:ルイ・レテリエ

 製作:ベイジル・イワンイク / ケヴィン・デラノイ

 配給:ワーナー・ブラザーズ

 製作:2010年

 上映時間:106分


[登場人物]

ペルセウス:サム・ワーシントン

 半神半人で漁師の子として育つ。神の力を使う事を嫌い、人として戦う道を選ぶ。

 ペルセウスは坊主だったのか?と気になる部分ではあるけれど、人間味あふれる役作りと言う印象。


イオ:ジェマ・アータートン

 ペルセウスを見守ってきた守護者。ペルセウスの出生の事実を知り、彼に伝える。

 他の映画で見たことがない女優。謎めいた感じがよく出ていた。


ゼウス:リーアム・ニーソン

 全知全能の神であり、人を作り出した。神を統率する。

 ハデスには非情な行動を取らせつつ、ペルセウスを心配して様子を見に来る。その動きは人間らしいと言うか、リーアム・ニーソンっぽく思う。


ハデス:レイフ・ファインズ

 地獄の番人、ゼウスに騙された事になっている。

 悪者の割にはやや優しい視線過ぎたか?


アンドロメダ:アレクサ・ダヴァロス

 アルゴスの王女。自らが犠牲になればアルゴスが救われるとの考えから犠牲になって良いと考える。

 何か他の作品でも見たことのある女優さん。でも思い出せない。

ドラコ:マッツ・ミケルセン

 アルゴスの兵士。

 ペルセウスを快く思っていない気配を見せつつも、剣術を教え込んだり、メデューサとの戦いでは自ら率先して攻撃を仕掛けていく。スターウォーズ ローグワンでのゲイレン・アーソとは違った味が出ていた。


[内容]

 アルゴスの人々は神の存在を疎み、ゼウスの石像を破壊した。これを宣戦布告と捉えたゼウスはハデスの提案に耳を傾ける。人々に恐怖を与えるべく、ハデスはアルゴスに出向き、10日後の日食の時にクラーケンを放つと伝える。それが嫌であれば、王女を生贄として捧げよと選択肢を与える。

 クラーケンによるアルゴス崩壊を防ぐためにアルゴスの兵士たちはクラーケンの弱点を知ると言うグライアイの魔女のところを目指す。ペルセウスもまたハデスに父を殺された無念を晴らすために同行する。

 途中、ハデスの力を分け与えられたケフェウス王や、スコーピオンの襲撃と遭い、兵士を次々と失っていく。生き残ったものたちでグライアイの魔女のところに到着してクラーケンの倒し方を聞く。メデューサの力だけだと聞かされる。同時にこの旅は失敗に終わるとも聞かされ、兵士は最小まで絞られる。

 三途の川を越えたところにメデューサの根城があり、ペルセウスはドラコらと乗り込む。ペルセウスを除き、隊は全滅。ギリギリの状態でメデューサを倒して、ペルセウスは首を持ってアルゴスへ戻る。

 既に解き放たれていたクラーケンを倒しにペガサスに乗ってアルゴスに戻ったペルセウスは、ハデスの妨害に遭いながらも、クラーケン退治に成功するのだった。

[感想]

 ギリシャ神話の人物たちが国を守るための戦いを繰り広げる作品。

・古代の世界観の中での冒険

 服装、街並み、人物像、武器などがいかにも古代と思わせる仕上がりの世界観。神の国では、神に少し光が差している感じの見せ方で、人間界と神の世界の違いを分けて描写している感じも上手。

 黒い霧から姿を見せるハデスはいかにも地獄の番人って感じが出ていた。しかし、ハデスにレイフ・ファインズを採用するのはちょっと違うように感じた。やや目が優しすぎるように思った。逆にドラコ役のマッツ・ミケルソンは百戦錬磨の兵士感が出ていた。

 全体的に古代の世界観がよく描けていたように感じる。その分、内容に集中できた。


・人として戦い続けるペルセウス

 ゼウスと人との間に生まれたペルセウス。育ての親が漁師だったこと、その家族をハデスに殺されたことなどがあって、神の子である事を嫌っている感じがある。それ故に神の力は使いたがらない。

 ところがそのために戦いで苦戦をする。苦戦している間に共に戦いに出ている兵士が犠牲になっていく。ドラコは神の力を使えと命じるがペルセウスは聞き入れない。そして、殆どの兵士が倒れてしまう。果たして、ペルセウスの対応は賢明だったのか?神の力を使わない事で何を示せたのか。自己満足になっていないか?とちょっと疑問の対応。

・最後まで戦い抜ける者

 こう言った戦いものに犠牲はつきもの。そのため、前半から犠牲者が出ても、さほど驚きはない。そこには、ある程度は生き残るだろうと言う前提がある。ところがこの作品は、そうではなかった。ペルセウスを除く兵士が全滅。しかも、イオまでもが倒れる展開。さすがにこれだけの犠牲が出るとは想像外だった。

 クラーケンに生贄を捧げたら、わずか一人の犠牲で済むと言っていた割にはクラーケンが城下町を破壊して、見るからに犠牲者が出ていそうなのが非情って感じた。さすがハデスの言う事、みんな見事に騙されたって感じた。

 ペルセウスが生き残り、アンドロメダを救い出す。アンドロメダはペルセウスに王になってと頼むが兵士として過ごすと言う。そのあと、ゼウスが現れ、イオを復活させたように見えたのも意外な結末。続編はどうなるのだろう。


 ギリシャ神話に興味を持たせてくれる作品でした。


鑑賞日:2021年7月18日


 皆様の感想も是非お聞かせください!


 それでは、また次回!


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