こんにちは、Dancing Shigekoです!
映像化版を見てみる。
今回は国内ドラマ『回廊亭殺人事件』を紹介します!
[基本情報]
脚本:旺季志ずか
演出:山本剛義
技術協力:ビデオスタッフ
美術協力:アックス
編集:バウムレーベン
サウンドプロデューサー:石井和之
特殊メイク:飯田文江
操演:タカハシレーシング
スタジオ:緑山スタジオ・シティ
企画統括:立松嗣章
チーフプロデューサー:小池秀樹
企画:成田一樹
プロデュース:渡辺良介、中村純子
製作協力:大映テレビ
製作著作:フジテレビジョン
[登場人物]
本間美代子(桐生枝梨子):常盤貴子
一ヶ原高顕の元秘書。本間美代子になりすまして遺書公開の場に参加する。
里中二郎:田中圭
枝梨子の恋人。回廊亭で枝梨子との心中を図るが、二郎だけ亡くなる。
矢崎警部:内藤剛志
回廊亭で起きた一ヶ原由香殺害事件の捜査をする。
一ヶ原高顕:北村総一朗
一ヶ原財閥の長。病気で亡くなり、遺書を残す。
[内容]
本間美代子(桐生枝梨子)は里中二郎を殺した犯人に復讐するために、回廊亭で行われる一ヶ原高顕の遺書公開の場に参加していた。その食事の場で、罠を仕掛け、犯人を誘き出そうとする。まんまと引っかかった犯人は、夜、枝梨子の部屋に忍び込む。その犯人を殺害しようと、逆に枝梨子が部屋に忍び込むと、彼女が殺すよりも先に犯人は死んでいるのだった。
[感想]
回廊亭での殺人事件を描く作品。
・老婆にするのは難しかったか?
原作を知っていると、忠実に再現するか、オリジナルにするかに注目。個人的には本間菊代(老婆)に30代の女性がどのように化けるのか。それを映像でどのように見せるのかが気になっていたので、出鼻を挫かれた。
やはり老婆として騙すのを映像で作り出すのはかなりハードルが高かったのだろうなと思った。
あと個人的に気になったのは最後の設定。里中二郎と・・これ以上、話すとネタバレ。
原作とはイメージが違う見せ方に感じた。どうなのだろうか。
・回廊亭の造りを知る
小説で読んでいた時にはどんな感じなのか、あまりイメージが湧いていなかった。少なくとも原作ではあまり回廊亭の細かい描写がなかったと感じている。その代わりに最初の方に間取り図が挿入されていたので、それを見たら分かったのかもしれない。
その点、映像で見ると、回廊亭の造りが一発で分かるから、映像というのは強い。そして大体イメージ通りの建物だったので納得感が高かった。
一体、どのあたりで撮影しているのだろう。少なくとも回廊亭そのものの形をした建物はないだろうから、模型だったのか。こういった撮影現場を想像させてくれるのは映像の強みと思った。
・淡白な仕上がり
小説の内容を2時間弱に収めている。その影響でだいぶ凝縮されている印象。枝梨子の狙いがどこにあるのかが細かく描かれる小説に比べて、ドラマ版は必要最低限の描写という印象。里中二郎との出会いや、高顕の秘書に抜擢されるまでの仕事に没頭する様子などが省略されているため、人物像の深みが少なかった印象。
映像で小説と同じレベルの深みを出すのがいかに難しいかを感じる。
原作に比べたら淡白な印象が残るものの、映像で見る回廊亭は行ってみたいと思う旅館と思える作品だった。
鑑賞日:2024年10月13日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Kommentarer