
こんにちは、Dancing Shigekoです!
台風14号の影響で朝から雨が降っていましたが、昼過ぎには青空がのぞき始めていました。
さて、今日は読了したばかりの東野圭吾著 小説"ラプラスの魔女"を紹介致します。
[登場人物]
羽原円華
北海道の祖母の家を訪問した時に、不慮の事故に巻き込まれる。
彼女が事故のあった温泉地で目撃されるようになるあたりから、話の展開がとても興味深くなっていく。それに彼女にまつわるエピソードが意味するところは、一体どういうことなのか。そのエピソードを読むと、作品のタイトル ラプラスの魔女とは、彼女のことなのだと思う。なぜそんなことが起きるのかの謎解きも読んでいく時の楽しみ。
青江修介
大学教授。事故のあった赤熊温泉で、どのようにして硫化水素が発生したのかの調査を求められる。この作品の中心人物と思われる設定。二箇所で起きた事故現場で偶然見かけた人物がきっかけで、事故の原因が気になり、独自に調べ始める。
中岡祐二
麻布北警察署の刑事。水城義郎の祖母から手紙を受け取っていたことがきっかけで、水城義郎の事故死を調査し始める。てっきり中岡が中心人物と思っていたけれど、若干、サブ的な存在。しかし彼の調査能力が少しずつ事故の真相を明らかにするきっかけを作る。
[あらすじ]
赤熊温泉で映像プロデューサーの水城義郎が硫化水素中毒で死亡した。中岡は彼の若妻 千佐都が彼の資産目的で殺したと容疑をかけられるが、専門家の青江の見解は事故死。ところが、遠く離れた苫手温泉でも硫化水素中毒で一人死亡したことから、今度は青江が疑問を抱き始める。
青江はその温泉地で、赤熊温泉でも見かけた女性を見かけ、事故の謎を調べ始めるのだった。
中岡と、青江、さらに温泉地で見かけた女性 羽原円華、それぞれが事故の真相を調べていくのだった。
[感想]
全く接点のない三人の登場人物(これ以外にもたくさん出てくるけれど、私の中にはこの三人が中心人物と感じた)が、徐々に接点を持ち始める。そしてお互いの情報から少しずつ、真相が構築されていく展開。
さらに円華の周りで起きる謎の出来事。天気をピタリと当てたり、風船の行き先が見事に当たったりなど、その出来事がどういうことなのかが、とても気になる展開。
二つの事故につながりが見出された時、その背景に潜んでいる事実が何なのか、という興味が尽きない作品。どんどん読み進めていきたくなる展開でした。
[関連ブログ]
読了日:20年10月10日
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それでは、また明日!
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