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国内ドラマ『競争の番人』見えない弱者を守るるために!

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 公取を題材にした作品。


 今回は国内ドラマ『競争の番人』を紹介します!


[基本情報]

 原作:新川帆立『競争の番人』

 脚本:丑尾健太郎

    神田優

    穴吹一朗

    蓼内健太

 演出:相沢秀幸

    森脇智延

 監修:大澤良州(警察)

    山本昌督(医療)

 音楽:やまだ豊

 プロデュース:野田悠介

 製作:フジテレビ

 主題歌:ido『GLOW』


[登場人物]

小勝負:坂口健太郎

 公取第六審査室の異端児。一度見たものは忘れない記憶力の持ち主。鋭い観点で調査をする。

白熊:杏

 警視庁の刑事だったが捜査の失敗の責任を取らされて、公取第六審査室に異動になる。


[内容]

 公正取引委員会に異動になった白熊は、独自路線で調査を進める小勝負と組んで、公取の仕事を進めていく。温泉街のカルテル疑惑、下請けいじめなどの調査を進め、弱者を救っていく。

 小勝負はその調査の中で国土交通省の事務次官 藤堂の不正への関与を明らかにしようとするのだった。


[感想]

 公取の活動を個性派第六審査室を中心に描く作品。

・不正で苦しむ弱者

 経済の世界では競争はつきもの。しかし、実はその競争が仕組まれたものである可能性があるとしたら?そう言った不正の仕組みを垣間見ることができる作品だった。その中には不正をする側の理屈と、不正に屈するものたちの理屈が描かれている。

 立場変わればいうこと変わる。競争は、粗悪品を作り出す元凶なのではないか、というロジックの藤堂。それも一理あるように思う。

 コストだけで競争、をすることになるから、そう言った粗悪品が横行してしまうのではないか、とも思う。

 一方、正々堂々と競争で勝負したいのに、不正な競争の結果、仕事を受ける機会を失うものたちもいる。適正な状態に保つのも政治の役割なのだろうと思った。


・印象的なエピソードは

 世界の企業と戦うために、下請けに買いたたきや、無理な要求をするアレス電機。このエピソードは日本のメーカーが置かれている状況にも感じられて、他人事ではなく感じた。海外メーカーに勝つためには少しでも安く作る必要がある、というスタンスは、何か間違っているように思うけれど、実際のところ、安さに勝る品質はなし、と感じる瞬間もある。

 そして安さで勝負しようとしたら、どうしても下請けの協力なくして、実現はない。というのが現状なのだと感じると、アレス電機自体もまた競争の敗者なのかも、と感じる。

 日系メーカーが生き残っていくためにこれからやっていかないといけないのは、コストではなく質で差をつけることなのだと思いつつ、どうやってその質の差を生み出し、高付加価値で売っていくか、いろんな変化をもたらして行かないといけないのだろうと考えさせられるエピソードだった。


・初めましての坂口健太郎と、毎度お馴染みの杏

 今回の主人公 小勝負役には坂口健太郎。彼の相棒役には警視庁から飛ばされてきた白熊こと杏。杏のキャラはどうしても花咲舞っぽく見えてしまって仕方がない。同じスーツ系の仕事で、不正に向き合う、という役柄がどうしても同じように見えてしまう。

 一方、初めましての坂口健太郎。小勝負、という人物を上手に描いていたのか、他の作品で出会うまではまだ分からない。ぼさっとした髪型が印象的だったかな。


 公正な環境で仕事ができるのは、公取の存在が大きいのだろうと思う作品だった。


[各話感想]

 第11話(最終話) 愛媛で小勝負旋風!


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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