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国内ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』第9話 立場を守るためなら!?

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2023年6月25日
  • 読了時間: 4分

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 いよいよ最終章。


 今回は国内ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』第9話を紹介します。


[内容]

#9 正義の行方

 護道心太朗が皆実と協力して捜査をすることにした。

 まずは千葉刑務所に向かい鎌田との面会を求めたが、体調が芳しくなく病院へ移送されるというので面会ができない。

 タイミングよく、第一発見者で心太朗の大先輩である山藤が上京してきて食事を一緒にすることになる。41年前のことを聞くと頑なに口を閉ざしてしまう。

 皆実の父親の仕事を調べていくと地上げ屋をしていたことが見えてくる。当時、地上げに加担していた南雲会の池上に話を聞きにいくが41年前のことは話さない。そしてその翌日、池上の死体が多摩川河川敷で見つかる。その捜査は事故として終わるようにと指示が出されて、誰もが納得いかない。

 皆実は裏で手を引いている弓塚先生に探りを入れていた。

 泉、吾妻は捜査を続けて、防犯カメラの映像を調べていると何者かに尾行される。職質をかけると泉は腹部を刺される。心太朗が追いかけるとそれは山藤だった。

[感想]

 皆実と護道心太朗が41年前の事件を再調査する。

・事実確認から四つの疑問

 皆実は心太朗、吾妻、泉の四人で調書を読み進めていく。一通り読み終わった後に、皆実が幾つか疑問を口にする。全部で四つ。

 なぜ、皆実の母はナイフを出しっぱなしにしていたのか。几帳面な母がそんなことをするはずがないと言う。

 なぜ、階段の上で揉み合っていたのか。

 なぜ、皆実は玄関の前で倒れていたのか。

 そしてなぜ、鎌田はいきなり皆実の母を刺したのか。

 それぞれ実際のことを考えると説明が難しい疑問ばかり。捜査当時、この辺りの事実は確認されていなかったのか。これだけ挙げていくと確かに誰かにハメられているように見える。

 個人的には逮捕直後、否認していた鎌田が1週間経ったら、急に自白に転じた、と言う事実がすでに疑問。怪しいと思わないのだろうか。


・誰の差し金か

 皆実は御殿場にいる山藤に会いに行こうと計画をしている。ところがタイミングよく佐久良に連絡が入り、上京してくるから飲みに行こうと誘ってくる。佐久良に連絡が入ると言うのにも意味がありそう。心太朗に連絡を入れて、二人で会うようになるよりは佐久良もいる事で、防御線を張ったようにも見える。となると、誰かの指示によって上京してきたのだと思われる。非常に怪しい。

 さらにもっと言えば、心太朗の父 鎌田が病気になったのも、誰かが裏で手を引いているのではないかと勘繰ってしまう。こんなにタイミングよく体調が崩れるかはわからないけれど、大きな力が裏で働いている気配を感じずにはいられない。

・一歩近づく

 第一発見者にも、鎌田にも会えずで、どうやって真相に近づくのかと思っていると、皆実はまず親の仕事について調べることを指示する。そこから皆実の父が不動産と言う表向きの顔以外に強引な土地買収、地上げをしていたことが分かる。何度も容疑をかけられるものの、その度に不起訴になっていく。その裏に見え隠れする政治家で泉の祖父でもある弓塚が浮かび上がってくる。

 鎌田の土地も皆実の不動産と言うことでオーナー的な存在で接点があったことが明らかに。

 さらに皆実の母と鎌田も同じ料亭で働いていたと言う。

 いろんな事実が明かされていく。ただの強盗ではなく、そこには必ず繋がりがあるのだと言うのが見えてくる。

・権力を前に

 権力は時に正義よりも優先される。当時地上げに関与していた南雲会の組員の池上に話を聞きに行った後に、あからさまな口封じ目的の事件が起きる。これは殺人事件に違いないと考えて、捜査を始めようとしていると、護道精二が京吾に事故として処理しなさいと指示。それを黙って受け入れざるを得ない状況。

 偉くなるためなのか、身内の不祥事を明るみに出させないためなのか。こういう側面を見てしまうと、警察とは一体誰のために仕事をしているのだろうって思ってしまう。

・保身のためなら

 自分の正義を貫きなさいと母に後押しされ、泉は捜査を続ける。結果、何者かに尾行される。職質をかけたら、ナイフを出される。そこで取っ組み合いにならなければ、泉は刺されずに済んだのだろうと思う。犯人は逃走。心太朗が追いつくと、実はそれは山藤だったという。自分の不祥事を隠すために、真相を探ろうとする人物に危害を加える。さらには自ら命を絶ってしまう。そんなこと、本当にするのだろうか。

 どれだけ重たい事実が隠れているというのか。41年前の事件、仮に真実が明るみに出ても時効と思われるだけに、命まで投げ捨てる必要があったのか。

 そして心太朗と皆実に罪を暴いて見せると言われた弓塚はどうするのか。政治家というのは、悪いことをしてまで自分の立場を守りたいものなのか。誰のための政治なのか。政治家にしても警察にしても、保身に走るようではいけないと感じる。

 41年前の事件にはどんな真相が隠れているのか、最終話が待ち遠しくなる一話だった。

 前回感想→こちら

 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



 
 
 

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