こんにちは、Dancing Shigekoです!
どんな結末が待っているか。
今回は国内ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』第10話(最終話)を紹介します。
[内容]
#10(最終話) わたしの家族
泉が緊急搬送。手術で一命を取り留める。
皆実と心太朗は鎌田と勢津子が働いていた頃に料亭にいた小林久恵に会いに行っていた。鎌田と勢津子が交際していたこと、皆実誠が毎晩来ていたことなどを知る。
一方、泉が刺され、山藤が自殺し、池上が殺された事件に関しては捜査一課は担当を外されていた。翌日には特捜が弓塚を逮捕し、全てが終わったように見えていた。どこかスッキリしない表情の心太朗に、皆実は護道清二が隠していることを聞き出そうとするが答えず。
皆実は真相を知るために鎌田に会いに行こうと伝える。そこで全てが明らかになるのだった。
[感想] ※ネタバレご注意ください。
41年前の事件に隠された事実が明らかになる最終話。
・明かされていく過去
勢津子が働いていた料亭にいたと言う小林久恵。41年前のことなのにかなりはっきりと覚えているところには感心してしまう。
それよりも驚きだったのは、その内容。勢津子と鎌田は交際していたという。そこに地上げ屋として働いていた皆実誠が現れて横取りされた。という流れ。
鎌田は善人で、どちらかと言えば皆実誠の方が悪人という印象。これまで殺人者の親として見ていた鎌田の人物像が一気に崩れていく。さらに皆実の正義感とは対照的な父親の仕事。二人の抱えていた過去が、どちらも急激に変化。真逆のものへと変わっていく感じで、受け入れられるものなのだろうか、と感じてしまう。
どんなに事実を知ったところで、気持ち面では整理がつかないように思える過去が明らかになっていって、一体、どうなってしまうのかと。
・事件は意外な方向へ
さらにこれまでの事実を崩されていく人物がいる。護道京吾もその一人。父 清二が41年前の事件について何か隠し事をしていることは分かっている京吾。それは弓塚と関係があるものだとばかり思っている。
しかし皆実が持ってきた事実はもっと衝撃的なもの。弓塚はあくまでもスケープゴートで実は41年前に殺人を犯したのは清二ではないのか、と皆実が仄めかす。
京吾はその疑いを知って、どうするのか。清二に真実を話すように求めるのか。それとも警察庁長官になるために目を瞑るのか。ここの判断も気になってしまう。
・全てが明かされる時
清二が殺人に加担していたというのが、この作品の一番語りたい部分なのか、と思っていたら実はもっと大きな事実が隠されている。
鎌田が犯人ではなかったというのは既に薄々分かっていたこと。では誰が殺したのか。弓塚の指示で池上か、それとも自殺した山藤か。しかし、まったく違う犯人。
そしてその理由が憎しみからの行動だという。何に対する憎しみかと言ったら、皆実誠の息子広見が自分の子供ではないと分かったからだという。では誰の子供なのか。
そこから次々と出てくる事実。
やや後付けのようにも感じられる反面、ちゃんと考えてこれまでのエピソードが描かれていたとも取れて、かなり予想外の結末だった。
意外な過去と続編を匂わせる展開に、終わった感よりも始まった感の強い一話だった。
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それでは、また次回!
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