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国内ドラマ『さまよう刃』第4話 長野に集まる

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2023年8月14日
  • 読了時間: 5分

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 和佳子がこの先、どう関わってくるのか。


 今回は国内ドラマ『さまよう刃』第4話を紹介します!


[内容]

 和佳子は出て行こうとする長峰を止めて、昔住んでいた家に長峰を匿ってあげていた。さらに長野のペンションの情報を提供していた。

 警察は誠を呼びだして電話の相手が菅野だったことを確認していた。さらに母親のところでは、通帳に20万引き出された履歴があり、菅野が長野にいる可能性が高いと判断。長峰も先回りして長野にいるだろうと考え、長野県警に捜査協力を出していた。

 誠は執拗な父親からのダメ出しに逆ギレして家を飛び出していたが、ふと菅野が行きそうな場所を思い出していた。

 長峰は久しぶりに携帯電話を確認すると、例の謎の音声で菅野の居場所を知る。そして一人向かおうとしていたが、和佳子に止められ、翌日に行くことになるのだった。

[感想]

 警察の捜査が長野県に伸びる一話。

・重なる思い

 和佳子が長峰を助ける。そして昔住んでいた家に連れていく。たまに様子を見にくる和佳子が息子の話を口に出す。肺炎だったことに気づかずただの風邪として済ませてしまったために手遅れになって亡くなったという。和佳子の息子の死因は原作からはだいぶ異なる設定。この設定に変えている理由は何かを考えてしまう。公園で遊んでいる時に目を離したわずかな時間で滑り台から転落したと言う設定よりも、回想シーンを作らずに済むからなのか?などと想像してしまう。

 そんな自分の息子を亡くした悲しみと同じなのだろうと長峰を見て思ったと言う。やり場のない悲しみが重なっている感じが出ている。最初の頃は、和佳子のイメージと石田ゆり子は合わないと感じていたけれど、だいぶ雰囲気が一致してきたように思う。

・逃げ続ける菅野

 原作と異なり逃げる菅野の様子も描写される。村越と一緒に買い物に行った帰りの様子が描かれ、私がずっと一緒にいてあげるよ、と菅野に言っている。すると菅野は道路で堂々と村越とせっくすをしようとし始める。畑が広がるようなのどかな道路脇の電柱に彼女を押し付けて強引に攻めていく。この描写で何を描きたいのか?菅野の獰猛性?

 さらにペンションで食事をしている様子が描かれる。下手な箸の使い方と思って見ていると、村越も同様に指摘。箸がクロスしているよと言って、使い方を助言。菅野は素直に聞き入れて、箸の使い方を直す。しばらく食べていたものの、直後、村越に殴りかかり顔面を何度も殴りつける。なぜ?この場面では何を表したかった?菅野は危険人物だとさらに思わせたかった?

 菅野の逃亡生活を見せられても、あまり気持ちいいものではない、というのが正直な感想だろうか。

・悩む織部に過去の事件を語る久塚

 織部が菅野を探し出すことは、菅野を助けることだと言うことを暗に口にする。久塚がそれを聞いて、昔の事件について話す。いじめで亡くなった少年の話。リンチをしていたグループはすぐに捕まったけれど、みんな今の状況に対して涙を流していただけで、被害者に対する謝罪が一切なかったと。中には更生した者もいるけれど、ほとんどは同じことを繰り返したと。

 被害者の親が、少年たちが移送される日を教えて欲しいと質問されたのが印象的だと言って、話を締め括っている。それを聞いた織部は何を感じたか。久塚もまた同じ思いなのだと感じたのかもしれない。織部が口を閉ざしてしまう。

 この場面を見ていると、警察という立場は感情を切り離さないとやっていけないものかもと思ってしまう。そしてロボコップのような機械が警察をする世界を想像してしまう。実際はどうだったらいいとかはないのだろうけれど。警察には警察の難しさがあるのを感じずにはいられない。

・鮎村に迫る小田切

 タクシー会社に小田切がやってくる。鮎村を捕まえて、週刊アイズの記者ですと言う。娘を自殺に追いやった犯人、この人。と言って写真と名前を教えている。その後の様子は描かれていなかったけれど、鮎村から詳しい話を聞いた小田切はそれをネタに記事を書いて編集長にOKをもらっている。名前を伏せているけれど、読む人によっては誰のことかが特定できてしまいそうな内容になっているけれど、大丈夫か、と編集長に聞かれるけれど、その時はよろしくと軽くいなしている。

 週刊誌の記者と言うのは、プライベートをどう考えているのか。売上が取れる記事というのは、人の不幸に光を当てないと書けないものなのか。なんというかガツガツしている感じが滲み出ていて、あまり気持ちいい感じがしない。

・流れ的には誠が長峰に情報を?

 長峰が和佳子から渡されたペンションの一覧を眺めている。それでもなかなか菅野の居場所に結びつきそうな情報を探し出せずにいる。そして久しぶりに携帯電話の電源を入れると、音声メッセージが入っている。機械的な女性の音声で菅野のいる場所を伝えてきている。

 この直前、誠は父親に逆ギレして家を飛び出していた。駅前でストリートミュージックを聴いていると、急に菅野と伴崎淳也が話していた内容を思い出す。長野の潰れたペンションのことを思い出している。

 この展開から行くと、誠が長峰に連絡を入れたように見えるのだけれど、どうなのだろうか。そうにしか見えなかったのだけれど?

・捜査の手がクレセントにも

 そして捜査は着々と長野に近づき、クレセントにも警察がやってきている。全国指名手配犯のビラを持ってきている。和佳子は長峰のところから戻った直後でペンションに入ろうとしている。ビラを渡されて、知らないです、というけれど、父親がこの人、この前泊まっていた人に似ていないか、と言い出す。それで警察は東京の捜査本部に連絡を入れて、すぐさま担当刑事がやってくる。

 着々と長峰を追う警察が近づいている。どう考えても菅野の居場所の手がかりの少ない長峰よりも、警察が長峰を探し出す方が楽だと思う。それでもこれだけ時間がかかっているのだから、操作というのは大変なのだろうな、と呑気な感想を持ってしまう。

 実際に誰かを探すというのは、難しいものなのかもしれない。自分だったら、見つけ出せる気はしないなぁ。


 長峰が見つかるのが先か、菅野が見つかるのが先か、その展開がどう描かれるのか、気になる一話だった。

 前回感想→こちら

 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!




 
 
 

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