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国内ドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』 バレエの世界で起きる事件

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2021年8月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年10月31日


 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 高校野球、ちょっと前の話ですが近江対日大東北は5回裏満塁のところでノーゲーム。今年の高校野球は実にいろんなことが起きます。第三試合から再開。どうなっていくのか。無事終わりますように。

 さて、今回は国内ドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』を紹介します!

[基本情報]

 原作:東野圭吾『眠りの森』(講談社)

 脚本:櫻井武晴

 企画:那須田淳

 プロデューサー:伊與田英徳

 主題歌:山下達郎『街物語』(ワーナーミュージック・ジャパン)

 製作著作:TBS

[登場人物]

加賀恭一郎:阿部寛

 警視庁捜査一課の刑事。富井主任のセッティングした見合い相手と観劇に行った高柳バレエ団で事件が発生し、捜査にあたる。

 加賀恭一郎シリーズを見るたびに、原作のイメージは阿部寛ではなく、西島秀俊や沢村一樹なのだけれど、何作か見ていると慣れるもの。

浅岡未緒:石原さとみ

 高柳バレエ団のバレエダンサー。白鳥の湖では黒鳥、眠りの森の美女ではフロリナ王女を演じる。

 直近で見た『恋はDeepに』とは、また違った存在感。加賀がドラマの中で言っていたように、黒鳥の演技は、殺気が感じられるものがあった。

[内容]

 高柳バレエ団の事務所で殺人事件が発生した。容疑者はバレエ団の一員、斉藤葉瑠子。強盗に入ってきた男を正当防衛で殺害してしまったという。捜査に所轄の太田、また捜査一課の加賀が加わる。

 捜査を進めている間に第二の事件、演出家の梶田の殺害が起こる。第一の被害者、第二の被害者の接点を調べていくうちにニューヨークに同時期に滞在していたことが判明する。

 加賀はニューヨークにまで足を運んで、事件の真相解明を進めるのだった。

[感想]

 原作の謎解き残しつつ、バレエの迫力も表現した作品。

・映像にするからこそ伝わるバレエの良さ

 だいぶ前にはなるが原作を読んだことがあったので、事件の大筋は知っていた作品。謎解きの魅力に加え、映像にすることでバレエの魅力が加わっていたと感じる。小説で読んで、バレエの様子を想像するのと、映像で見るのとではだいぶ印象が違う。

 特にゲネプロでの梶田の指示の飛ばす様子、舞台で衣装を来て演技を見せるバレエ団の一員、それぞれの様子は、とても印象的だった。

 また練習の様子を加賀が頻繁に見にいく。その時に練習をしているバレエ団員たちの様子は、バレエの世界を感じさせた。

・一本につながっていく人間関係

 強盗として扱われていた第一の被害者。全く接点がないように思われたものの、ニューヨークに渡航していた時期が重なることが判明する。

 また前半で斉藤葉瑠子が起こした交通事故の話、さらには森井靖子がダイエットしすぎて体調を崩した話など、その瞬間は一つの事実としてのみ語られているように見えていたものが、最後、つながっていく話の見せ方はさすが。東野圭吾作品の醍醐味と言えるつながり方だった。

・バレエに対する熱意が際立つ

 人が死んでいるんですけど?って突っ込みたくなる展開が途中で待ち構えている。梶田がゲネプロで殺害された時に、公演を中止することはできないと、バレエ団一員が一丸となって太田に迫っていく場面がある。誰もそこに疑問を感じていない気配がすごい。バレエの魅力は、人の命を越えるのかと思わずにはいられない。

 その場面にとどまらず、バレエに対する強い思いは随所に出てくる。事件の捜査のために話を聞いているのに、稽古が優先される感覚や、深刻な話をした直後の演技など、常人とは思えない異次元のものを感じる人物像だった。

 バレエを中心に複雑に絡み合った人間関係を、紐解いていく加賀の洞察力が光る作品だった。

鑑賞日:2021年8月19日

 皆様の感想もお聞かせください!

 それでは、また次回!


 
 
 

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