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国内ドラマ『テセウスの船』時間を超えて親子の絆が作り上げられる

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2021年5月5日
  • 読了時間: 5分

更新日:2023年6月5日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 ピアニストの登竜門 第16回アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで桑原志織さんが2位入賞の快挙を達成しました。グローバルで日本人が活躍しているニュースはいつ聞いても嬉しいものです。私も頑張ります!


 さて、今回は国内ドラマ『テセウスの船』を紹介します。

※ネタバレがあります、ご注意ください。

 子供と見るペースを合わせていたため半年近くかかって鑑賞。


[基本情報]

 原作:東元俊哉『テセウスの船』(講談社/モーニングKC)

 脚本:高橋麻紀

 音楽:菅野祐悟

 主題歌:Uru『あなたがいることで』

[登場人物]

田村心:竹内涼真

 殺人犯の父 佐野文吾を嫌い、田村の姓で生きる。妻 由紀が心の父を信じたいと言い残したことから、独自に音臼小事件について調べ始める。

 とにかくよく走り回っていて、必死に訴えていたという印象のキャラ。竹内涼真出演の作品は初だったので、田村心が標準として記憶に留まりそう。 佐野文吾:鈴木亮平

 音臼村の警察官として村の安全を守ることに全力を注ぐ。田村心の父親であり、音臼小の学校祭で毒を持った容疑で逮捕され死刑判決が下される。

 現役警察官の佐野文吾の髪型が、アントニオ猪木みたいなのは、家族ぐるみでイノキファンだからなのか。とても印象的な髪型。そんな見かけは、さておいて、非常に柔らかい笑顔で家族を盛り上げる様子は、非常にいい父親と感じる存在。

佐野和子:榮倉奈々

 佐野文吾の妻で、田村心の母親。音臼小の事件が起きた時は、まだ妊娠していてお腹が大きい。

 現在の佐野和子のシワの入り方が不自然とツッコミを入れたくなる部分があったものの、事件当時の和子は、文吾を信じる強さが滲み出ていた。マスコミが取材に来た時の迫力はとても印象的だった。

田村由紀:上野樹里

 田村心の妻。出産の際に命を落としてしまう。心の父を信じ、独自に音臼小の事件を調べていた。

 過去が変わり、心が二度目の人生で出会った由紀が、音臼小事件を囲む会で力説する。その姿は心に響くものがありました。

[内容]

 平成元年音臼村の小学校で21人が死亡する毒殺事件が発生する。その容疑者として逮捕されたのは村の警察官 佐野文吾だった。

 それから31年 田村心は殺人者の息子として生きていた。妻 由紀は心の父親が悪人であるはずがないと冤罪を信じて、独自に調べていたが、出産の時に命を落としてしまう。心は、由紀に信じていると言い残される。心はその言葉に動かされ、音臼村を訪れた。慰霊碑を前にしていると、突如、霧に包まれる。気づくと、そこは31年前 平成元年の音臼村だった。

 心は事件の真相と、佐野文吾が捕まる過去を変えようと、由紀がまとめていた資料をもとに音臼村の中を調べ始める。最初は佐野文吾を疑いの眼差しで見ていたが、彼の村を思う気持ち、家族を思う気持ちに触れ、信じるようになる。そして無実を明らかにするために、調査を進めて行くのだった。

[感想]

 タイムスリップもの、事件の真相を解き明かして行くドラマ。

・ 真犯人が誰なのか

 まずは真犯人が誰なのか、真相が最後まで分からない展開は毎回、早く次を見たいと思わせるものでした。いろんな人物が登場して、みんな不気味。含みがある。そんな疑わしい人物の中には、第二、第三の被害に遭ってしまうものもいる。そして最後に明らかになった真犯人。そしてその時に待ち受けていた展開。一連の結末まで、緊張の連続で楽しめた。


・ 変わりゆく過去

 心が事件の真相に近づいて行くに連れて、少しずつ過去が変わってしまう。途中、現在に戻る展開が待っていたけれど、その現在は、心の知っていた過去よりも酷いものになっていた。そんな変わってしまった現在から、再び過去に戻る。音臼小事件は阻止したものの、真犯人が分からないまま、という展開が続く。

 そして最終話。一番の変化が待ち受けている。

 その事件を受けて、佐野文吾は1人思う。テセウスの船を保存しておくために、劣化した木材を入れ替えていき、全てが新しく入れ替わった時に、それは同じ船と呼べるのかと。今回の一連の展開は、ややテセウスの船とは違うように思うものの、何が事実なのか、というのには疑問が残る部分かもしれない。この疑問については、考えを巡らせると面白いのだろうって思う結末。


・ 家族の絆が色濃く残る

 事件の真相を解くために佐野文吾と協力して行く田村心。最初は犯罪者なのではないかと疑っていた部分が、徐々に信頼関係に変わって行く。最後には心のことを自分の息子とと認めて”心さん”から”心”と呼び方になっていた。その変化に、親子の絆を強く感じた。

 さらに佐野家自体の絆も強く感じられた。鈴が文吾を疑い、疑ったことを後悔する。和子も文を疑い、疑ったことを謝る。そして親子、夫婦の信頼関係が深まって行く。そこに一緒にいる田村心。彼が自分の息子と知っているのは文吾だけではあるものの、みんな心を家族の一員と思って接する。その温かさが見ていて癒される展開でした。


 殺人事件の真相の謎解き要素を楽しみつつ、殺人事件という重たい過去と向き合うことで家族の絆が強くなって行く、そんな変化を体験できる作品でした。

[個別感想]

 第1話 佐野は犯人か?

 第3話 過去が変わる時

 第4話 強い志が動かす

 第5話 後一歩

 第6話 真犯人は…!


 皆様の感想も是非お聞かせください!


 それでは、また次回!


 
 
 

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