こんにちは、Dancing Shigekoです!
どんなエピソードなのだろうか。
今回はアニメ『弱虫ペダル SPARE BIKE』を紹介します!
[基本情報]
原作:渡辺航
監督:鍋島修
キャラクターデザイン:村谷貴志
脚本:広田光毅・久尾歩
美術設定:青木智由紀
音楽:沢田完
主題歌:MAGIC OF LIFE『はじまりの日々』
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
[登場人物]
巻島裕介:森久保祥太郎
総北高校クライマー。高校入りたての頃を描く。独特のダンシングを受け入れてもらえず孤独。
髪の短い頃の巻島も悪くない。
寒咲通司:諏訪部順一
総北高校キャプテン。巻島のこともこまめに気にかけている。自転車屋の息子。
見た目にとらわれない性格がいい。
東堂尽八:柿原徹也
箱根学園クライマー。エピソードは中2の頃。明治から続く旅館の息子。
カチューシャを手に入れたきっかけを知ることができたのは良かった。
糸川修作:阪口大助
東堂の親友。自転車の大会に出ることを薦める。自転車屋の息子。
彼無くして東堂の山神はなかったのを知る。
[内容]
SPARE.1巻島裕介①
高校生になった巻島はやっとみんなと自転車に乗れると楽しみにしていた。しかし先輩からダンシングを否定されて、また一人で走るようになる。そんな様子の巻島を変えたのはキャプテンの寒咲。峰ヶ山ヒルクライム大会に登録された巻島。寒咲の言葉を思い出して、自分の思いを存分にぶつけて走り、優勝するのだった。
SPARE.2 東堂尽八
真波が東堂にいつから山神と呼ばれるようになったのか過去を聞く。
中2の時に友人の糸川修作に誘われて参加したHAKONE道ヒルクライムレースで、箱根学園のマネージャー皆水の言葉が心に響き、山頂を取ることに興味を持って、トップを狙って走るのだった。
SPARE.3 巻島裕介②
巻島はお気に入りの自転車のフレームが割れてしまい、ダンシングを封印していた。そんな中、KANZAKIサイクルで見かけたフレームに興味を持つ。そこがキャプテン寒咲の家だと知り、逃げようとするが、寒咲に捨てることも必要だと教えられる。
そして新しいフレームの自転車で柏東との合同練習で山を制するのだった。
[感想]
二人のクライマーの過去を描く作品。
・個性を受け入れない文化
やっとみんなと一緒に走ることができると楽しみにしていた巻島。迷わず自転車競技部に参加。そこで坂道での走りを見せたら先輩から全否定されてしまう。形だけを見て否定されるというこの状況。
高校生だから仕方ないことなのかもしれないけれど、ちょっと狭い世界での価値観を押し付けすぎと感じずにはいられない。巻島は案の定、一人で黙々と練習するようになって、部活ではダンシングを封印。これはかなり非効率だったのではなかろうか。
いざ、大会で思う存分、自分の走りをして、優勝した巻島。先輩たちはどう考えたのだろうか。個性を否定してはいけないと感じてくれていたらいいのに。巻島の練習時間を無駄にした罪は大きいと思うのだけれど。そこまで、先輩を悪人呼ばわりしないあたりが巻島の大人なところなのかも。あるいは寒咲の良さかもしれない。
・薄情な感じに見えて実は情深い東堂
見た目を大切にする東堂。中学の頃からそのスタンスは変わらない。冷めているように見えるけれど、意外と情深い。友人に修作に誘われて、一緒に参加したヒルクライム大会。修作が途中で足をつって走れなくなってしまう。その状況で東堂は修作を置いていくことはせず、一緒に試合を終わろうとしている。もっとトップを取るために一人で走り切っていくのか、と思ったのだけれど、友達を置いていくことはできない、ときっぱりと言い切る。この発言はかなり意外。
そんな発想の東堂に、自転車で大切なのは、仲間を切ってでもトップを取ること。その結果、チーム全員が喜びを味わえるのだと言って、修作は東堂に頂上を目指させる。
修作がいたから、東堂は自転車を始めたのだと思うと、大きな存在。こういう過去があるのが面白い。
・時には捨てることも必要
巻島はお気に入りの自転車フレームに亀裂が入ってしまう。その事を誰にも相談できずにいる。寒咲に気づかれそうになるのも、必死に隠して、その状態で埼玉の大会に参加。ダンシングをしようとしても自転車がピキッと音が鳴って、思うように走れない。結果は散々。
それでも決してフレームの事を相談しない。偶然、KANZAKIサイクリングの前を通りかかり、そこに展示されていたフレームに目が止まっていなかったら、巻島はずっとその亀裂の入ったフレームで走り続けることになっていたのではなかろうか。
新しいフレームを体験して、寒咲から時には捨てることも大切だと教えられて、新たなフレームでダンシングに臨む巻島。再び坂道での強さを見せつける。
人を頼ることができない性格というのは何かと辛いものだと感じる。仲間を頼ることが大事だと感じる。
寒咲が地味にいい役を演じていると思うエピソードだった。
鑑賞日:2023年7月16日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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